「夏目漱石随筆集 第2巻」-Wisの朗読シリーズ(54)
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夏目 漱石
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【解説】 「文鳥」は、知人の勧めで飼い始めたが不注意で死なせてしまった文鳥の可憐な姿と自らの心情を描いている。その他、他に、寺の老師に20年ぶりに再会したときの様子を描く「初秋の一日」、敬愛する哲学の外国人教師との交流を描く「ケーベル先生」、小気味良い軽妙な調子で生い立ちを語る「僕の昔」、オノトの万年筆に親しむまでの紆余曲折を語る「余と万年筆」を収録。 【朗読】 wis ※透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
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「彼等の義務の中に、半分の好意を溶き込んで、それを病人の眼から透かして見たら、彼等の所作がどれほど尊くなるか分らない。病人は彼等のもたらす一点の好意によって、急に生きて来るからである。余は当時そう解釈して独りで嬉しかった。そう解釈された医師や看護婦も嬉しかろうと思う。本当に嬉しかった、本当にありがたかった、尊かったと、生涯に何度思えるか、勘定すれば幾何もない。たとい純潔でなくても、自分に活力を添えた当時のこの感情を、余はそのまま長く余の心臓の真中に保存したいと願っている」「ことに病気になって仰向けに寝てからは、絶えず美しい雲と空が胸に描かれた」など、漱石のしみじみした心境を描いており、大患を境に「則天去私」の境地に達したといわれている。各所に、漱石作の漢詩や俳句が載っており、その意味でも貴重な作品。全編33節のすべてを収録。本オーディオブックは改訂新版で、ゆっくりと落ち着いたトーンで制作してあります。
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【解説】 「硝子戸の中」は、早稲田の漱石山房の硝子戸の書斎に坐して、思い浮かぶあれこれを綴った滋味溢れる漱石最晩年の小品集。『硝子戸の中』は、胃潰瘍の悪化で死去する前年の、48歳最晩年の作品である。早稲田の漱石山房の硝子戸の書斎に坐して、思い浮かぶあれこれを綴った滋味溢れる小品集。雑誌用の写真撮影のこと、愛犬ヘクトーのこと、絵の賛辞を求める厚かましい人のこと、「ある程の菊投げ入れよ棺の中」の句を手向けた女性のことなどをユーモラスに書き、最後には、兄や母についてしみじみと回想している(全39篇)。 【朗読】wis ※ 透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
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著者: 夏目 漱石
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泥棒
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wisの夏目漱石(1)「吾輩は猫である」総集編第1巻(全4巻)
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著者: 夏目 漱石
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ストーリー
【解説】 長井代助は、大学卒業後も、実業家の父に依存して、定職も持たずに気ままに暮らす高等遊民である。ときどき実家に金をもらいに行き、実社会のあくせくした様を半ば見下している。これと対照的に親友の平岡は、銀行に就職して社会の苦労を舐めている。共通の友人である菅沼の妹、三千代と代助とは実は思い合っていたが、平岡が代助に三千代との斡旋を依頼し、その結果、三千代は平岡と結婚する。しかし、平岡は、部下の公金使い込みの責任を負う形で辞職して帰京。代助に就職斡旋を依頼し、三千代は金の融通を依頼する。代助は、それらを実家に持ち込むが、いずれも断られ、そこで自らの立場を自覚する。 代助は、心臓を患う三千代としばしば会い、とうとう三千代への愛に改めて気が付き、求愛の告白をする。三千代は、今更ひどいと泣くが、最後はその求愛を受け入れ、今後待ち受けている苦難をともにする覚悟をした。代助は父親からのたびたびの縁談を断り、その怒りを買う。そして遂に代助は平岡に事を打ち明け、三千代を譲ってくれるように談判したところ、平岡は絶交を言い渡しただけでなく、代助の父親に事の顛末を詳細に告げる挙に出た。兄が父親の使者となって現れ、平岡の話が事実であることを確認し、実家からの絶縁を言い渡した。代助は頭が焦げる思いをしながら、職を探しに街に飛び出した。「ああ動く、世の中が動く」と傍の人間に聞こえるほどにいいながら・・・。...
著者: 夏目 漱石