『ネオサピエンス 回避型人類の登場』のカバーアート

ネオサピエンス 回避型人類の登場

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ネオサピエンス 回避型人類の登場

著者: 岡田 尊司
ナレーター: 橋本 英樹
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このコンテンツについて

人類は今、新たな進化の段階に突入している。産業革命は社会を変えたが、IT革命は人間の心を変えようとしているのだ。

共に働き、共に生活していた「家族」が、都市化や産業化、核家族化を経て崩壊しようとしていた時、IT革命が起きた。IT革命は社会システムを大きく変えたが、もっとも重要な変化は、人間の脳神経回路を組み替え、愛着システムを変容させたことだ。
通常なら数万年、数十万年のスケールで起きる生物学的な変化が、数十年の間に進行している。

27年ほど前、医療少年院で一人の回避型愛着を示す若者に出会った。今や、そうした人々は普通の家庭や社会にあふれている。

急激に増えつつある「回避型人類」とは

・単独生活が基本
・セックスをしない
・子育てに関心がない
・集団への嫌悪と恐怖
・人より物、物より情報を好む
・ルールと統制を重視する
・キレると何をするかわからない
・蔓延する依存症と刺激中毒
・突然襲ってくる自殺衝動
・死を悲しまない

最前線の臨床医が最先端の進化論と出会って辿り着いた、驚愕の未来レポート。
©岡田 尊司 (P)2019 Audible, Inc.
アウトドア・自然 人類学 自然・生態学

ネオサピエンス 回避型人類の登場に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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後半は小説のよう

前半は回避型の問題点を説明していますが、後半からは、むしろ進化の結果として肯定的に考えられるところにも言及し、未来を現した小説が書かれています。自分の中にも回避型を見つけることもでき、また、近くにいる回避型の人のことも理解出来、最初に思っていた以上に面白かった。

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淡々と綴られる人類の行く末

圧倒的な資料と確かな論理的組み立ては
確かな説得力を持って、読者に迫る。
その迫力たるや。

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前半ホラーで後半ディストピアSF

基本的には、面白い本だとは思う。ただ少し根拠の乏しい(或いは示されていない)決めつけが多いように思う。回避型人類と愛着型人類はここまでわかりやすく二分化されるだろうか?誰もが程度の差こそあれ、両方の要素を多かれ少なかれ持っているのでは?とりあえず作者が若い世代に絶望しているのはよくわかった。

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回避性パーソナリティの先

著者の未来予測は鋭い。1984年の新語大賞にパラノとスキゾがある、提唱者は浅田彰氏。回避性パーソナリティ障害はスキゾに対応しているが、不快に対する回避行動が神経症に発展したものと言える。一方現代、主にz世代に顕著なのが、スキゾ思考・回避性p障害に加えて・本書で提唱される回避型人類の3種である様に思う。時代を経て副作用だった孤独感が薄れ、今はむしろ個しかない人類のことである。本書では、その危険性と合理性を天秤に乗せ、共感型人類⇄回避型人類という更に大きな天秤で、社会制度と人間性のバランスを問うている。我々はプロメーテウスをAIに置き換えるのか?その時、人類は火(情熱)を捨て去るのだろうか?

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身近に感じる恐ろしい近未来

回避型人類と旧来の愛着型人類、極端ではないにしても現代の人は皆、各要素は持っているものの回避型に傾向している事は肌身で感じる。ハラリの書籍に違和感を感じておりましたが、少し理解が出来たように思います。0歳児から保育所に預ける事が珍しくない昨今、その子が大きくなる頃には著者の描く近未来も絵空事ではない。

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増加理由に納得!

最近、発達障害っぽいな人が多くなったと感じてましたが、環境要因も原因だということで、納得できました。

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内容の一切が非科学的で著者の主観に基づく論です

血液型やX,Y染色体のような生物学や、また心理学的な統計に頼らず、
著者の価値観だけによって人間を二種類に分類し、その違いやお互いへの影響について述べています。
例えば、「人間は優しい人と厳しい人の二種類に分けられる。
この頃では優しい人が増加し、厳しい人はあまり見られない。
しかし社会がこのまま行けばそのうち両者の数は等しくなるだろう。」(今考えた例文です)
と言われても、根拠や論拠が見えてきませんよね。

ナレーションは2.8倍で再生しましたが、非常に聞き取りやすかったです。

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アンチ・ホモデウス

心理発達・愛着形成の分野については日本トップと言って良い岡田尊司氏。
氏の著作は昔から非常にレベルが高く、過去作を読んだことのある方であれば、その深い洞察力と人間愛の豊かさはご存知であろう。
本著はそんな氏の(私の勝手な見立てだが)義憤から生まれた(!)珍しい著作ではないだろうか。

『ホモデウス』を読んだ後にこの『ネオサピエンス』を読むと、あらゆる方面で『ホモデウス』に対するアンチテーゼでないかと思える(私の勝手な見立てだが)。

しかもその全てが堅いエビデンスに則っているのだから素晴らしい。
※エビデンスを知りたい人は本書よりも過去作を参照されたし

ハラリ氏の圧倒的なデータ量に基づく未来予測を前にして、人間の生物学的な限界、クリティカルな制約を指摘することで見事に渡り合い、ハラリ氏の描く未来像を「そう簡単にはいかんよ」と諌めるかのようである。
『ホモデウス』もかなり好きだが、個人的には本作『ネオサピエンス』に軍配を上げたい。

文章は非常に冷静でいつも通り明晰さを備えているものの、その実、氏なりの人間愛、人の世に対する愛から衝動的に書かれたようなフシが感じられる。
それでいて、心理発達・愛着形成に関する論理からの逸脱は見事に無いのだから凄い。過去作を読んでいる人も勉強になること請け合いである。

人の心、人の社会に思いを馳せるタイプの諸兄姉には是非とも読んで頂きたい。
…否、聴いて頂きたい作品である。朗読も素晴らしかった。

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ハラリやジャレド•ダイヤモンドの本に通じるものがある

岡田先生の本は視点が秀逸で大好きなのですが、今回は最後の方にジャレドダイヤモンドやハラリの本のように人類学的な内容も含まれていて面白かった。
私は完全に回避型人類だとわかったし、色々なことに納得できた。
精神科医の視点で様々なアプローチをしていてとても面白かった!

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人の心はどこに向かってるのか

心理学的な立場から次の人類の進化を描いた良作です。
今の社会でと聞き覚えのある事件や考え方の延長で、より近い未来の人間の心はどうなってるのか?
その時に社会はどう形作られてるのか?

みたいなことの解像度を上げることができます。

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