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七宝の柱(小学館の名作文芸朗読)
小学館
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とよこ.D
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泉 鏡花
このコンテンツについて
泉鏡花によって書かれた紀行文。5月中旬に平泉を訪れ、毛越寺と中尊寺を巡ったときの様子が綴られている。大池の畔に佇む芭蕉の句碑、藤原氏三代の栄華を偲ばせる古塚。山吹やツツジが咲き乱れる風景が見られる、中尊寺へ続く道中。七宝荘厳の柱と黄金の装飾に圧倒される金色堂など。平泉の風景や仏像に感銘を受ける様子や、旅の道中での食事や宿での体験が描かれる。©2025 Public Domain (P) (P)2025 エイトリンクス
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私(旅僧)は喉が渇き茶屋に入ったところ、付近で恐ろしい病が流行っていることを思い出した。茶屋の女にこの水は井戸のか、それとも川のかと訪ねたところを富山の薬売りに聞かれ、薬売りは「女ができないからと坊主になって、でも生命がほしいんだな。生命が危なくなったら薬をやるよ。」と馬鹿にされた。私は逃げ出し、むやみに急いでいると、先程の薬売りが無言でわざとらしく私を追い越し、危ない旧道の方へさっさと行ってしまった。見殺しには出来ないと思い、薬売りを追いかけることにした。蛇に苦戦した後、目の前に大森林があらわれ、森に入
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