
国道16号線: 「日本」を創った道
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ナレーター:
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角田 雄二郎
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著者:
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柳瀬 博一
このコンテンツについて
本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、デスクトップのライブラリー、またはアプリ上の「目次」でご確認ください。(アプリバージョン:Android 2.40以上、iOS 3.11以上)
旧石器時代から人が住み、武士集団が駆け、頼朝と家康を呼び寄せた。近代に入ると絹と軍艦で経済を支え、ユーミンはじめ新しい歌がここから生まれた――横須賀、横浜、町田、八王子、川越、柏、木更津、と該当エリアには1000万人が住み、全国一混雑する道でもある。「道」と「地形」で読み解く、なるほど!痛快文明論。
©柳瀬博一/新潮社 (P)2022 Audible, Inc.こちらもおすすめ
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾六 大蛇VS大ムカデ 北関東のラグナロク
- 日光男体山の神と、赤城山の神が、大蛇と大ムカデに化身して戦った、戦場ヶ原の伝説
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
世界的な観光地・日光の一角を成す戦場ヶ原。標高約1400mの高原に広がるこの湿原は、名前の通り古戦場であるが、その戦いは人と人との戦いではなく、神々の戦いである。伝説によれば、この近くの中禅寺湖を巡って、日光男体山の神が大蛇に、赤城山の神が大ムカデに化けて戦ったが、自らの子孫である弓の名手・小野猿丸の加勢により、男体山の神が勝ったという。男体山を神体山とするのは二荒山神社で、山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、東照宮に隣接して本社が建っている。一方、県境を越えた群馬県の赤城山には赤城神社があり、山頂のカルデラ湖・大沼湖畔と、南麓の三夜沢に鎮座する。また北麓の老神温泉は、戦場ヶ原で敗れた赤城山の神が、湯で傷を癒し、男体山の神を追い払ったため、「追神」と呼んだという地名由来がある。ただし、当地の伝説によれば、赤城山の神が大蛇に、男体山の神が大ムカデに化けたとされる。そもそも赤城山では大蛇信仰が強く、赤城神社の祭神は、古代、赤城山の龍神に助けられ、その後を継いだ豪族の娘・赤城姫ともされる。一方、三夜沢の赤城神社には、藤原秀郷が植えたという「俵杉」があるが、秀郷には琵琶湖・竹生島の龍神の依頼で、三上山の大ムカデを退治したという伝説がある。北関東の「ラグナロク(北欧神話における神々の最終戦争)」の謎に迫る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之弐拾七 神々も逃げ帰る 能登の猿鬼のスペクタクル
- 一大スペクタクル! 能登の神々も逃げ帰る強大な猿鬼の伝説 アメノウズメの如き舞も
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
石川県、能登半島先端部に近い能登町の山中に、岩井戸神社が建つ。その境内には「猿鬼」が住んだという岩屋がある。猿鬼は、能登半島北部に伝わる鬼で、塚や戦場など、数多くの伝承地が残る。その伝説は壮大なものだ。数々の手下を率い、人々に危害を加える猿鬼を、輪島市三井・大幡神杉伊豆牟比咩神社(おおはたかむすぎいずむひめじんじゃ)の杉神姫が、人々の願いにより退治しようとするが、その力に屈し逃げ帰る。そこで神無月、出雲へ行って八百万の神々に相談したところ、能登一宮・気多大社を始め、能登の神々総出で退治することとなる。神々は武装して戦いに臨むが、容易に矢をかわし、掴み取り、漆で塗り固めた全身で弾き返して、剣をも折ってしまう猿鬼達の前に、またしても逃げ帰る。それから、杉神姫が海岸で啓示を受け、筒状の矢の中にもう一本細い毒矢を仕込むことにした。さらに、岩井戸の前で、白い布の下に武器を隠し、酒宴を開いて、天岩戸神話のアメノウズメノミコトさながらに杉神姫が舞い、相手を油断させ、ようやくにして討つことが出来たという。縄文時代の「ウッドサークル」が残る真脇遺跡があり、秋田の「ナマハゲ」と同じ来訪神の行事「アマメハギ」も伝わる能登町の、一大スペクタクルを考察する。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之七拾弐 尾張、下総、常陸 物部が鎮めた石の下のモノ
- 石によってこの世とあの世、人の心を鎮めた物部氏 日本人の原初の死生観とは
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
名古屋の高橋御山人の実家近くに、物部神社が鎮座する。神武天皇の時代、当地のまつろわぬ民を討って、大石を鎮めとし、それを御神体とするということだが、それは討ったまつろわぬ民の怨霊を封じた「重石」ということになる。実際、この大石は、別名を鎮撫石という。鎮撫とは、反乱を鎮める意。要石、根石の別名もあるが、これもまた「まつろわぬ民」封じの感がある。要石とは大地を鎮め地震を防ぐ呪術的な意味の石であるが、有名なものは鹿島神宮と香取神宮のものである。それらは、地表に出ている部分はわずかであるが、深く樹木が地中に根を張るように伸びていると伝わる。これらにも地震鎮めの意はあるが、両神宮の祭神は、天孫降臨に先立ち国津神を平定した武神であり、朝廷黎明期の勢力圏の端にあって、両神宮には北の蝦夷に睨みを利かす意味がある。また、鹿島の神は中臣氏の氏神であり、古代には神事を司る氏族としてより上位の、物部氏の包括下にあったという。香取の神は、物部氏が石上神宮にて直接祭祀を行っている神である。物部氏は軍事をもってまつろわぬ民を平らげ、神事をもってその怨念を鎮め、支配地の人心を鎮めた。そして石によって死者を鎮めるという祭祀には、地下に暗い死者の国があるという、古代の死生観が根底にあった。石を通じ、日本人の原初の死生観に迫る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之五 出羽三山 逃れた皇子と月と即身仏と
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 28 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
東日本最大級の山岳信仰霊場として名高い、出羽三山。 今も修験の聖地として名高く、山伏が荒行を積み、白装束の信徒が山に登る。 三山は、曼荼羅のように、それぞれ異なる特色を持っている。 その中でも、一番平地に近い羽黒山には、多くの人が訪れる。 ○日本三大五重塔の一つが聳える杉並木の参道は、ミシュラン三ツ星の評価 ○巨大な三神合祭殿前の池からは、数多くの平安時代の鏡が出土した ○蘇我馬子に弑逆された崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が逃れて来た開いたという 蜂子皇子開山は、時代的には修験道の開祖・役小角以前のこと。 当時は朝廷の勢力圏外でもあり、伝承には謎がつきまとう。 そんな羽黒山の背後には、三山の内でもひときわ高い月山が聳えたっている。 ●万年雪のある、標高二千メートル近くの山頂に神社が鎮座 ●湿原の広がる弥陀ヶ原、役小角が追い返された行者返しなど、神仏習合的な地名 ●月山の名の通り、月の神を祀る そして、出羽三山の最奥とも言うべき、湯殿山。 ◎御神体を、文字通り肌で感ずる聖地で、かつては口外禁止であり、今も撮影禁止。 ◎即身仏の信仰が行われた場所で、今もいくつかの寺院に残っている ◎かつて三山を構成した山は今と異なり、宗派も一つではなかった 明治政府の廃仏毀釈によって損なわれた、神仏習合、修験道とは何か。 ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾八 長野・阿智 御山人の遠祖 峠のエネルギー王
- 東山道最大の難所に、高橋御山人の祖先・炭焼藤太と金売吉次の伝説を訪ねる
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
長野県南西部の阿智村は、高橋御山人の祖母の出身地であり、先祖代々当地に住んで来た。旧姓を園原というが、阿智村の西端、岐阜県との境である神坂峠付近に、園原という地名があり、ここが園原氏発祥の地だという。神坂峠は、古代から中世の幹線道路・東山道最大の難所に当たり、日本武尊が山の神の化身である白鹿を討った神話がある。日本武尊の腰掛石とも、古代祭祀の磐座ともされる巨石が、神坂神社境内にある。神坂神社は園原の里の最奥、神坂峠の手前にあり、境内を東山道が通っている。祭神は山中にあって海神の住吉三神で、古代に信濃の安曇野に移住した海洋氏族・阿曇氏との関係が窺われる(本シリーズ其之弐拾参参照)。一方、社殿手前両脇には御柱も立っており、諏訪文化圏である事も明らかである。東山道最大の難所であっただけに、都の人々にも古くから知られ、当地に聳える巨木「帚木」は、源氏物語の巻名にもなっている。園原氏の祖先は、ここに屋敷を構えた長者・炭焼藤太といい、宮廷貴族在原氏の娘・客女姫との婚姻や、その間に生まれた金売吉次の伝説がある。金売吉次は、平家物語等に登場する黄金商人で、源義経を奥州平泉へ案内したとされ、当地にも「義経駒繋ぎの桜」が残る。古のエネルギー資源を生産し、巨万の富を築いたという、高橋御山人の遠い祖先の物語を追う。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十一 愛媛・石鎚山 西日本最高峰に 究極の天狗あり
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 26 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
愛媛県に聳える西日本最高峰・石鎚山は、西日本最高峰。 古くから修験の聖地であり、「日本七霊山」の一つとして称えられるこの山は、 修験道の開祖・役小角によって開かれたという。 それだけでなく、役小角は「法起坊」なる大天狗となって、この山に住まうという。 天狗は修験の山につきものだが、修験の開祖自身が天狗となった法起坊は、 日本の数ある天狗の中でも別格とされる。 石鎚山の天狗信仰は深く、険しいこの山の内でも特に険しい、 切り立った断崖の上に聳える頂上の岩山は、その名も「天狗岳」という。 登っていると宙を飛んでいるかのような錯覚に見舞われる天狗岳は、 呪法により空を飛んだと伝えられる役小角が天狗となった山にふさわしい。 登山道には、太く長い鎖を伝って、垂直に近い高い崖をよじ登る箇所もある。 素人が登れば、心臓も苦しくなり、途中で休んでも、上も断崖下も断崖、 進むも退くもままならず、鎖の道を選んだことを後悔させれるが、結局進むしかない。 まるで人生そのもののようなこの鎖場に、修験の真髄を垣間見る。 今も修験の聖地として西日本一円の信仰を集める石鎚山の神を祀るのが、 麓から頂上まで幾つかの社殿を持つ石鎚神社だが、 神社神道の枠内だけでは納まり切れず、 「石鎚本教」なる修験を実践する宗教団体を立て、海外にまで分社を建てている。...
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題名負けかなw
- 投稿者: ありゃりゃ 日付: 2023/06/30
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾六 大蛇VS大ムカデ 北関東のラグナロク
- 日光男体山の神と、赤城山の神が、大蛇と大ムカデに化身して戦った、戦場ヶ原の伝説
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
世界的な観光地・日光の一角を成す戦場ヶ原。標高約1400mの高原に広がるこの湿原は、名前の通り古戦場であるが、その戦いは人と人との戦いではなく、神々の戦いである。伝説によれば、この近くの中禅寺湖を巡って、日光男体山の神が大蛇に、赤城山の神が大ムカデに化けて戦ったが、自らの子孫である弓の名手・小野猿丸の加勢により、男体山の神が勝ったという。男体山を神体山とするのは二荒山神社で、山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、東照宮に隣接して本社が建っている。一方、県境を越えた群馬県の赤城山には赤城神社があり、山頂のカルデラ湖・大沼湖畔と、南麓の三夜沢に鎮座する。また北麓の老神温泉は、戦場ヶ原で敗れた赤城山の神が、湯で傷を癒し、男体山の神を追い払ったため、「追神」と呼んだという地名由来がある。ただし、当地の伝説によれば、赤城山の神が大蛇に、男体山の神が大ムカデに化けたとされる。そもそも赤城山では大蛇信仰が強く、赤城神社の祭神は、古代、赤城山の龍神に助けられ、その後を継いだ豪族の娘・赤城姫ともされる。一方、三夜沢の赤城神社には、藤原秀郷が植えたという「俵杉」があるが、秀郷には琵琶湖・竹生島の龍神の依頼で、三上山の大ムカデを退治したという伝説がある。北関東の「ラグナロク(北欧神話における神々の最終戦争)」の謎に迫る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之弐拾七 神々も逃げ帰る 能登の猿鬼のスペクタクル
- 一大スペクタクル! 能登の神々も逃げ帰る強大な猿鬼の伝説 アメノウズメの如き舞も
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
石川県、能登半島先端部に近い能登町の山中に、岩井戸神社が建つ。その境内には「猿鬼」が住んだという岩屋がある。猿鬼は、能登半島北部に伝わる鬼で、塚や戦場など、数多くの伝承地が残る。その伝説は壮大なものだ。数々の手下を率い、人々に危害を加える猿鬼を、輪島市三井・大幡神杉伊豆牟比咩神社(おおはたかむすぎいずむひめじんじゃ)の杉神姫が、人々の願いにより退治しようとするが、その力に屈し逃げ帰る。そこで神無月、出雲へ行って八百万の神々に相談したところ、能登一宮・気多大社を始め、能登の神々総出で退治することとなる。神々は武装して戦いに臨むが、容易に矢をかわし、掴み取り、漆で塗り固めた全身で弾き返して、剣をも折ってしまう猿鬼達の前に、またしても逃げ帰る。それから、杉神姫が海岸で啓示を受け、筒状の矢の中にもう一本細い毒矢を仕込むことにした。さらに、岩井戸の前で、白い布の下に武器を隠し、酒宴を開いて、天岩戸神話のアメノウズメノミコトさながらに杉神姫が舞い、相手を油断させ、ようやくにして討つことが出来たという。縄文時代の「ウッドサークル」が残る真脇遺跡があり、秋田の「ナマハゲ」と同じ来訪神の行事「アマメハギ」も伝わる能登町の、一大スペクタクルを考察する。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之七拾弐 尾張、下総、常陸 物部が鎮めた石の下のモノ
- 石によってこの世とあの世、人の心を鎮めた物部氏 日本人の原初の死生観とは
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
名古屋の高橋御山人の実家近くに、物部神社が鎮座する。神武天皇の時代、当地のまつろわぬ民を討って、大石を鎮めとし、それを御神体とするということだが、それは討ったまつろわぬ民の怨霊を封じた「重石」ということになる。実際、この大石は、別名を鎮撫石という。鎮撫とは、反乱を鎮める意。要石、根石の別名もあるが、これもまた「まつろわぬ民」封じの感がある。要石とは大地を鎮め地震を防ぐ呪術的な意味の石であるが、有名なものは鹿島神宮と香取神宮のものである。それらは、地表に出ている部分はわずかであるが、深く樹木が地中に根を張るように伸びていると伝わる。これらにも地震鎮めの意はあるが、両神宮の祭神は、天孫降臨に先立ち国津神を平定した武神であり、朝廷黎明期の勢力圏の端にあって、両神宮には北の蝦夷に睨みを利かす意味がある。また、鹿島の神は中臣氏の氏神であり、古代には神事を司る氏族としてより上位の、物部氏の包括下にあったという。香取の神は、物部氏が石上神宮にて直接祭祀を行っている神である。物部氏は軍事をもってまつろわぬ民を平らげ、神事をもってその怨念を鎮め、支配地の人心を鎮めた。そして石によって死者を鎮めるという祭祀には、地下に暗い死者の国があるという、古代の死生観が根底にあった。石を通じ、日本人の原初の死生観に迫る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之五 出羽三山 逃れた皇子と月と即身仏と
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 28 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
東日本最大級の山岳信仰霊場として名高い、出羽三山。 今も修験の聖地として名高く、山伏が荒行を積み、白装束の信徒が山に登る。 三山は、曼荼羅のように、それぞれ異なる特色を持っている。 その中でも、一番平地に近い羽黒山には、多くの人が訪れる。 ○日本三大五重塔の一つが聳える杉並木の参道は、ミシュラン三ツ星の評価 ○巨大な三神合祭殿前の池からは、数多くの平安時代の鏡が出土した ○蘇我馬子に弑逆された崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が逃れて来た開いたという 蜂子皇子開山は、時代的には修験道の開祖・役小角以前のこと。 当時は朝廷の勢力圏外でもあり、伝承には謎がつきまとう。 そんな羽黒山の背後には、三山の内でもひときわ高い月山が聳えたっている。 ●万年雪のある、標高二千メートル近くの山頂に神社が鎮座 ●湿原の広がる弥陀ヶ原、役小角が追い返された行者返しなど、神仏習合的な地名 ●月山の名の通り、月の神を祀る そして、出羽三山の最奥とも言うべき、湯殿山。 ◎御神体を、文字通り肌で感ずる聖地で、かつては口外禁止であり、今も撮影禁止。 ◎即身仏の信仰が行われた場所で、今もいくつかの寺院に残っている ◎かつて三山を構成した山は今と異なり、宗派も一つではなかった 明治政府の廃仏毀釈によって損なわれた、神仏習合、修験道とは何か。 ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾八 長野・阿智 御山人の遠祖 峠のエネルギー王
- 東山道最大の難所に、高橋御山人の祖先・炭焼藤太と金売吉次の伝説を訪ねる
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
長野県南西部の阿智村は、高橋御山人の祖母の出身地であり、先祖代々当地に住んで来た。旧姓を園原というが、阿智村の西端、岐阜県との境である神坂峠付近に、園原という地名があり、ここが園原氏発祥の地だという。神坂峠は、古代から中世の幹線道路・東山道最大の難所に当たり、日本武尊が山の神の化身である白鹿を討った神話がある。日本武尊の腰掛石とも、古代祭祀の磐座ともされる巨石が、神坂神社境内にある。神坂神社は園原の里の最奥、神坂峠の手前にあり、境内を東山道が通っている。祭神は山中にあって海神の住吉三神で、古代に信濃の安曇野に移住した海洋氏族・阿曇氏との関係が窺われる(本シリーズ其之弐拾参参照)。一方、社殿手前両脇には御柱も立っており、諏訪文化圏である事も明らかである。東山道最大の難所であっただけに、都の人々にも古くから知られ、当地に聳える巨木「帚木」は、源氏物語の巻名にもなっている。園原氏の祖先は、ここに屋敷を構えた長者・炭焼藤太といい、宮廷貴族在原氏の娘・客女姫との婚姻や、その間に生まれた金売吉次の伝説がある。金売吉次は、平家物語等に登場する黄金商人で、源義経を奥州平泉へ案内したとされ、当地にも「義経駒繋ぎの桜」が残る。古のエネルギー資源を生産し、巨万の富を築いたという、高橋御山人の遠い祖先の物語を追う。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十一 愛媛・石鎚山 西日本最高峰に 究極の天狗あり
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 26 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
愛媛県に聳える西日本最高峰・石鎚山は、西日本最高峰。 古くから修験の聖地であり、「日本七霊山」の一つとして称えられるこの山は、 修験道の開祖・役小角によって開かれたという。 それだけでなく、役小角は「法起坊」なる大天狗となって、この山に住まうという。 天狗は修験の山につきものだが、修験の開祖自身が天狗となった法起坊は、 日本の数ある天狗の中でも別格とされる。 石鎚山の天狗信仰は深く、険しいこの山の内でも特に険しい、 切り立った断崖の上に聳える頂上の岩山は、その名も「天狗岳」という。 登っていると宙を飛んでいるかのような錯覚に見舞われる天狗岳は、 呪法により空を飛んだと伝えられる役小角が天狗となった山にふさわしい。 登山道には、太く長い鎖を伝って、垂直に近い高い崖をよじ登る箇所もある。 素人が登れば、心臓も苦しくなり、途中で休んでも、上も断崖下も断崖、 進むも退くもままならず、鎖の道を選んだことを後悔させれるが、結局進むしかない。 まるで人生そのもののようなこの鎖場に、修験の真髄を垣間見る。 今も修験の聖地として西日本一円の信仰を集める石鎚山の神を祀るのが、 麓から頂上まで幾つかの社殿を持つ石鎚神社だが、 神社神道の枠内だけでは納まり切れず、 「石鎚本教」なる修験を実践する宗教団体を立て、海外にまで分社を建てている。...
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題名負けかなw
- 投稿者: ありゃりゃ 日付: 2023/06/30
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之七拾四 秋田三湖 古の龍伝説が未来を拓く
- 田沢湖・十和田湖・八郎潟の「秋田三湖」に伝わる龍伝説に、明日への展望を見出す
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
秋田県にある「秋田三湖」と呼ばれる三つの湖。その全てに龍の伝説が伝わっている。まずは、田沢湖の「辰子姫」。このあたりに住んでいた人間の娘・辰子は、永遠の美を求めて観音菩薩に願を掛け、お告げにより山中の泉の水を飲んだ。しかし喉が渇いて際限なく水を飲み続け、龍の姿に変ってしまった。そこで仕方なく泉を広げて湖とし、そこに住んだ。これが田沢湖だという。湖畔のその泉の近くには、辰子姫を祭る御座石神社が建っている。青森との県境にある十和田湖にも、近くに住んでいたマタギの若者「八郎太郎」が、掟を破って仲間のイワナまで食べてしまい、川の水を飲み続けて龍となり、十和田湖を作って住んだという伝説がある。そこに、熊野で修業を積んだ山伏「南祖坊(なんそのぼう)」が現れる。南祖坊は「草鞋が切れた場所が終の棲家となる」という神託とともに鉄の草鞋を授かり、その切れた場所が十和田湖だった。南祖坊はここで龍に化身して八郎太郎と戦い、勝利する。これが十和田神社に祭られる青龍権現である。敗れた八郎太郎は西へ逃れて湖を作って住む。これが八郎潟であり、湖岸の八郎神社に祭られている。その八郎潟を戦後干拓して作ったのが大潟村で、入植した村民により建てられた大潟神社にも、八郎太郎は祭られている。古の龍伝説を辿り、明日にまで展望を広げた未来志向対談。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之八拾参 青森・弘前 鉄の技術者 鬼神様
- 岩木山の麓に鎮まる神社で、神と崇められる鬼は、製鉄と土木の技術者だった
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
青森県弘前市、岩木山の麓に、鬼神社(きじんじゃ)なる神社が建つ。岩木山山頂奥宮に鎮まる大国主命の娘・高照姫神の霊験により、征夷大将軍・坂上田村麻呂が、山麓に社を建てたという由緒を持つ。神社にも関わらず、弘前藩主・津軽氏の家紋と同じ卍を神紋とし、境内に横になった一対の石の魚があるなど、不思議に満ちた神社であるが、何と言っても最大の謎は「おにがみさま」と呼んで尊んでいることである。昔、旱魃で村人が苦しんでいる時、大人(おおひと)と呼ばれる鬼が、山を切り開いて用水路を作ってくれ、以来、その鬼を祀っているとされる。当地の地名・鬼沢もその伝説に由来し、当神社の扁額の一部で「鬼」の字に角がないのも、鬼を崇め祀っているが故という。社殿の屋根下には、鍬、鎌、鋤といった鉄製の農具が、数多く奉納されているが、鬼が使ったかのように、巨大である。本殿には、実際に鬼が使ったとされる、千年前の鍬形が御神体として祀られているという。さらには、出所は定かではないが、本殿の地下に、永遠に錆びない巨大な刀が納められており、こうした高度な技術の持ち主であることが、隠された鬼の真相という話もある。日本各地の伝承を見ても、鬼は鉄と強く結びついており、平地の民が、山岳に住む異様な産鉄民の姿に、鬼を見たと言われる。津軽の神社から、鬼の神髄に迫る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之弐拾九 福井・名田庄 陰陽道宗家 土御門の疎開
- 陰陽道宗家・土御門家が、戦乱を逃れ、数代に渡って山村に移り住んだ、その思いとは
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
福井県南西部、おおい町の旧名田庄村は「陰陽道と暦のふるさと」。平安時代の大陰陽師・安倍晴明の子孫は、代々陰陽道をもって朝廷に仕え、後に「土御門」を名乗るが、応仁の乱の戦災を逃れる為、有宣(ありのぶ)のとき、領地であった名田庄に移り住む。それから子の有春(ありはる)、孫の有脩(ありすえ)と住み続け、徳川家康に陰陽道宗家と認められた曾孫の久脩(ひさなが)の代になってようやく京へ戻った。土御門家は、名田庄に住んでいる間も、家業の陰陽道を忘れることなく、その祭祀を行った為、独特の信仰や神社がこの地に残った。例えば名田庄の加茂神社は、今も泰山府君を祭神とするが、これは元々中国・道教の神であり、土御門家がこの神を祀って天皇長寿の祈祷を行った。土御門家三代の墓も、その近くに残る。その後土御門家は、暦発行の独占権を得て栄え、独自の神道流派「土御門神道」をも打ち立てるが、明治維新により廃された。それを後世に伝えようと、関係者によって名田庄に復興されたのが「天社土御門神道本庁」である。強大な守護大名武田氏の庇護に与ろうと、若狭には公家が頻繁に下向して来たが、数代に渡り本格的に住んだ例は稀。由緒正しき陰陽師達は、この山村で何を思ったのか。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之七 高知・物部 「いざなぎ流」民間呪術の里
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
「八十八ヶ所」「犬神」など、宗教文化・呪術文化の強い四国。 そんな四国の一角、高知県北東部、徳島県との県境の山間に位置する物部村に、 呪術的色彩の濃い民間信仰「いざなぎ流」が伝わる。 神道、仏教、陰陽道、修験道等、日本の様々な宗教、呪術が混交し、 明治の神仏分離以前の中世的な宗教文化が残る「いざなぎ流」には様々な特徴がある。 ○自然の神々に対する強い「畏れ」の念があり、眷属・精霊をも大切にする ○亡くなった先祖の霊に諸国の霊場を巡らせて、神へと昇格させる祭文 ○龍、花、鯛、人の顔など、バラエティに富んだ「アート」とも呼ぶべき形状の御幣 ○「式王子」など、陰陽道の「式神」に類似する儀式や概念 陰陽道を思わせる用語や儀礼の多い事は、以前から注目されている。 祖父が太夫(いざなぎ流の術師)であった物部村の女性は、 テレビドラマの陰陽師を見て、「祖父そっくり」と語った。 呪術が単なる儀礼として形骸化せず、意味を持ち続けて来たのも大きな特徴。 ●人を呪う「黒魔術」的な呪術も、いざなぎ流には伝えられている ●「黒魔術」の行使は禁忌だが、それを知らずして「白魔術」で力を発揮出来ないという ●大きな災いや神の祟りを防ぐため、力のある「黒魔術」を転用することもある ●川を挟んで太夫同士が呪術合戦を行い、水竜巻が起きたという伝承も ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之四拾 不撓不屈!! 神代より続く紀伊の精神
- 神代より現代まで続く紀氏の祭祀と、驚くべき紀伊の「まつろわぬ」不屈の精神
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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総合評価
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ストーリー
和歌山市の日前・國懸神宮(ひのくま・くにかかすじんぐう)は、紀伊一宮。天照大神の天の岩戸隠れの際に作られた三種の神器の一つ・八咫鏡(やたのかがみ)に先立って作られた二枚の鏡を祀るとされ、日本書紀にも載る、非常に古く格式の高い神社である。その祭祀は、土佐日記の作者・紀貫之を輩出した古代豪族・紀氏により、神代より今に至るまで続けられている。その境内にある中言神社(なかごとじんじゃ)に祀られる名草姫命(なぐさひめのみこと)は、紀氏の祖神の一柱であるが、地元には、名草姫命は日本書紀において神武天皇に逆らい討たれたという、当地の首領・名草戸畔(なぐさとべ)のこととする伝承がある。「名草」とは、紀三井寺の建つ名草山に見られるように、当地の古名であり、「戸畔」とは、女性シャーマンを意味するという。名草戸畔は、討たれた後に首、胴、足の三つに分断されて葬られたとされ、それぞれの地に神社が建っている。頭を葬った地、海南市の小野田には宇賀部神社(うがべじんじゃ)が建つが、その地の名を負う小野田家からは、第二次大戦中フィリピンに赴き、三十年近く潜伏して帰還した、小野田寛郎(ひろお)氏が出ている。古代から現代へ続く紀州の「まつろわぬ」系譜を読み解く。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之参拾壱 福島・奥会津 武家の世開くドラゴン退治
- ドラゴン=機織りの女神を征服して、会津に武家時代の夜明けを告げる、蘆名氏の伝説
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
福島県西部、奥会津・金山町に、只見川から山一つ隔てて、沼沢湖というカルデラ湖が存在する。その湖畔に鎮座する沼御前神社は、浜姫命という、他に見られない神を祭神としている。伝説によれば、浜姫命、通称沼御前は、沼沢湖に住む雌の大蛇で、時折人に危害を加えていた。そこで、鎌倉時代初期、会津若松・黒川城(鶴ヶ城の前身)城主、佐原十郎義連(さわらじゅうろうよしつら)が、家臣を引き連れ、退治する。その首は湖畔に埋め、その霊を弔うために、沼御前神社を立てたという。以後、大蛇の霊は美女に姿を変え、湖底で機を織っていると伝わり、機織りの女神として、明治大正期には、機織りに従事する女性に熱心に信仰された。また、沼御前を退治した佐原十郎義連は、相模の豪族・三浦氏の一族で、源頼朝の挙兵に加わり、平家追討の一ノ谷の戦いでは、義経が率いた「鵯越の逆落とし」で真っ先に崖を駆け下りる武勇を見せたと「平家物語」は伝える。奥州藤原氏征伐の奥州合戦でも武功を上げ、会津に領地を与えられ、戦国時代、伊達政宗に滅ぼされるまで数百年に渡り会津を支配した、蘆名氏の始祖となる。会津に武家時代の夜明けを告げる神話的「ドラゴン退治」の伝説を読み解く。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之八拾五 島根・隠岐 「戦う天皇」配流の島々
- 後鳥羽帝、後醍醐帝、幕府と戦って配流となった天皇の足跡を、隠岐の島々に訪ねる
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
島根半島の北、約50kmの沖に浮かぶ隠岐諸島。本土に近い知夫里島、中ノ島、西ノ島から成る島前、その沖の島後島一島のみの島後と、大きく二つの地域に分かれている。神話の国・出雲の沖に浮かぶだけあって、古い歴史を今に伝えており、島後の玉若酢命神社(たまわかすのみことじんじゃ)は、古代からの国造・億岐家(おきけ)が、代々宮司を務めている。ここには、現存唯一の、律令時代に朝廷から支給された駅鈴が、今も保管されている。日本海を挟んで新羅や渤海といった国々との交渉もあり、隠岐国一国を成した。このように、都からはるか遠くの離島とは言え、古代から栄えて来た隠岐であるが、平安時代以降は、小野篁始め、数多くの人々が流刑に処される地となった。特に中世、後鳥羽、後醍醐と、二帝が流されて来た事は特筆すべきである。後鳥羽上皇は、承久の乱に敗れた後、島前の中ノ島に流され、ここで十九年を過ごして崩御した。現在も行在所跡や御火葬塚が残り、隣接して隠岐神社が建っている。後醍醐天皇は、倒幕に失敗して流されたが、一年後に脱出し再び挙兵して幕府を滅ぼし、建武の新政を行った。隠岐滞在時の行在所は、島後の隠岐国分寺とも、島前西ノ島の黒木御所とも言われる。今、黒木御所跡には、黒木神社が建っている。配流の島々に、二人の「戦う天皇」の見果てぬ夢を見る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之四拾七 山梨・上野原、小菅 忌部、諏訪、太子 深き山路の古伝
- 忌部、諏訪、聖徳太子……「辺境」における「中央」とつながる物語の意味とは
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
百社巡礼の対談相手・盛池雄峰師宅のある、山梨県上野原市の神社を取り上げ、収録も上野原で行う「上野原シリーズ」。第三弾は、市北部の棡原(ゆずりはら)集落に鎮座する鷲神社。特徴的な名前のこの神社の祭神は、天日鷲命(あめのひわしのみこと)。この神は、古代の祭祀氏族、忌部氏の祖神である。忌部氏は四国の阿波に勢力を持ち、そこで神聖なる植物・麻を栽培し、その一部は黒潮に乗り、房総半島へ移住した(其之弐拾五阿波から安房へ 神祀る忌部と聖なる「大麻」参照)。この神が祀られている棡原には、麻の栽培技術を持った忌部氏の一派が移住して来たのか。棡原は、甲州街道から小菅村へ至る道沿いにあるが、その小菅村にも、天日鷲命を祀る箭弓神社(やぎゅうじんじゃ)がある。そのすぐ隣に建つ諏訪神社は、全国に約九千ある諏訪神社の内でも、二十番台にあたる由緒ある神社という。棡原から小菅へ至る道の途上には、鎌倉時代に建てられた長作観音堂があり、国の重要文化財となっている。そこには、六代孝安天皇の皇女と聖徳太子の伝説もある。山深い棡原や小菅に、なぜこんなにもはるか太古の歴史と関わる信仰や伝承があるのか。「辺境」における「中央」とのつながりの意味を考える。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之六拾八 京都へ遷された壱岐や大隅の月の神
- 数少ない月の神を祀る有力な神社が京都に二社 そのルーツは壱岐や大隅にあった
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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総合評価
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ストーリー
天照大神、スサノオノミコトとともに「三貴子」の一柱でありながら、神話上の事績が乏しく、祭神とする神社も少ない月の神・月読尊。その数少ない中でも有力な神社が、京都に二つある。一つは京都市西京区の月読神社で、現在は近隣の松尾大社の摂社である。この神社の由来は日本書紀にあり、任那への使者に神託が下りて祀る場所を求めた為、朝廷が現在地付近を奉ったという。その祭祀は壱岐氏によって行われたが、壱岐氏は九州と朝鮮半島の間の対馬海峡に浮かぶ壱岐島を出自とする氏族で、海人であった。そのため、この月読神社には、内陸であるにも関わらず、今も船に関わる神事が伝わる。そして、壱岐島にも月読神社があり、ここから京都に勧請されたものと見られている。今一つは、京都府南部の京田辺市大住(おおすみ)の月読神社である。こちらは南九州のまつろわぬ民・隼人が、朝廷に従属した後、当地に移住して来た際に、彼らの神を移したものとされ、大住という地名も、彼らの故郷である鹿児島の大隅に由来するという。彼らが伝えた隼人舞は、能のルーツの一つともなった。その隼人舞は一時途絶えたが、大隅一宮・鹿児島神宮に伝わる隼人舞を元に復元された。鹿児島神宮周辺は隼人が朝廷と戦った激戦地で、彼らを弔ったという隼人塚もある。なぜか神社に祀られることの少ない、月の神の謎を解く(カバー画像イラストは日本神話と邪馬台国を題材とする小説「ラスト・シャーマン」の著
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之七拾八 福島・棚倉 土蜘蛛、サンカ 物語が紡ぐ明日
- 土蜘蛛の姫、日本武尊の征伐、「神」の名を冠す生き残り、サンカ。奥州一宮の物語。
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
福島県南部の棚倉町に建つ都々古別神社は、陸奥国一宮。棚倉には、馬場、八槻の二ヶ所に都々古別神社があるが、どちらも奥州一宮である。奥州では、はるか北に位置する宮城県塩竈市の鹽竈神社も一宮であるが、これは時代による朝廷勢力圏変遷の影響で、当地はより古い時代の中心地であったと思われる。それを窺わせるのが、近隣の建鉾山で、古代の祭祀遺跡が発見されているが、この建鉾山こそが両都々古別神社創建の地であり、日本武尊による東征の際、ここに鉾を立てて神を祀ったとされる。陸奥国風土記逸文には、その時の様子が詳しく記されており、太古、この地には八人の首長に率いられた土蜘蛛がいたという。そのうち二人は姫の名を持つ女性であった。この土蜘蛛は強大で、朝廷側の国造を敗走させる。そこで、日本武尊が官軍とともに征伐に来るのだが、土蜘蛛は津軽の蝦夷と共謀し、砦に多数の弓を連ね張って、官軍は手を焼く。しかし日本武尊が放った八発の矢は、見事八人の首長を射抜き、それらは全て根付いて芽が生え、槻の木になった。そこでその地を八槻と呼んだという。また、八人のうち「神」の名を冠す二人は許されて(うち一人が女性)、子孫が当地に住むと書かれている。その棚倉で、御山人は偶然にも「サンカ」が営む店を発見!「今」を生きる人々にとっての古の「物語」の意味を考える。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之四拾五 山梨・上野原 ヨガの奥義から剣の軍神へ
- ヨガで「解脱」の鍵とされる蛇の女神が、軍荼利明王を経て、果ては剣の軍神へと
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
百社巡礼の対談相手・盛池雄峰師宅のある、山梨県上野原市の神社を取り上げ、収録も上野原で行う「上野原シリーズ」。第一弾は、市街地の北東、東京都、神奈川県との境近くの山中に鎮座する軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)。祭神は日本武尊で、その東征の帰り道、草薙の剣を神の宿る剣として祀ったとされるが、創建は平安中期で、社名から密教の軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)を祀った、修験道の聖地であったことは明らかだ。明王とは、仏道に導き難い者を力ずくで帰依させる存在で、多くは憤怒の表情、逆立った髪、何本もの手に武器を持つという、恐ろしい姿を取る。そのルーツは、古代インドで鬼や悪魔に相当する夜叉や修羅だが、軍荼利明王の場合は、クンダリーニという蛇の女神が起源である。ヨガにおいては、性器と肛門の間にある、最も下部のチャクラに宿っており、クンダリーニを覚醒させ、脊髄を上昇させて、その途上にあるチャクラを開いていき、頭頂に至る事によって「解脱」できるとされている。それが伝播の過程で男性となったのが、現在の軍荼利明王である。しかし、そうした遠い起源は忘れられ、ここでは軍神として崇拝されている。明治の神仏分離により、明王とも切り離されたが、剣を奉納する信仰は続いている。神格の変遷と土着化する信仰というものについて考察する。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十 長野・鬼無里 鬼女紅葉の里 古の巫女の残り香
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- 完全版
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ナレーション
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ストーリー
長野県最北部の谷あい、長野市鬼無里に鎮座する加茂神社。 都より流されて来た「鬼女紅葉」が、京を偲んで建てたとされる。 彼女は能「紅葉狩」に登場する美女で、鬼無里の隣、戸隠の岩屋に住んだという。 伝説では、盗賊達の首領となり、朝廷の将軍と妖術をもって戦い、討たれたといい、 悪の親玉、まさに鬼女のなのだが、鬼無里には全く違った伝承がある。 ●都から流されて来た紅葉は、京の文化を鬼無里へもたらした ●呪術に長けた紅葉は、その力で村人の病気を治した ●紅葉が都を偲んで付けた、京にちなんだ地名が、多数残っている ●紅葉が住んだ家は「内裏屋敷」と呼ばれ、今に至るまで慕われて来た 鬼無里には、鬼女紅葉伝説以外にも、不思議な伝説が数多く伝わる。 その中でも出色なのが「遷都伝説」。日本書紀に、天武天皇の信濃遷都計画が載るが、 それを伝える地名が数多く残り、その悉くが鬼女紅葉由来の地名と重複する。 さらに、県内近隣には、紅葉という名の山姥が子の金太郎を育てたという山も。 山姥とは、山に住む女性シャーマンとの指摘もある。鬼女紅葉とは、何者なのか。 ○天鈿女命や卑弥呼、土蜘蛛など、古代日本の宗教では神懸る巫女が重要視された ○女性シャーマンの系譜は、漂泊の巫女、芸能者、遊女へと受け継がれた ○呪術を駆使し漂泊の芸能者でもある紅葉は女性シャーマンそのもの ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之参拾七 岡山・吉備路 鬼と鉄と巫女が教え導く「運命」
- 「桃太郎」が討った「吉備王国」の鬼が、巫女に鎮められて人の「運命」を教え導く
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
岡山市の吉備津神社は、備中一宮。祭神の吉備津彦命は、大和朝廷の黎明期、全国平定の為に派遣された「四道将軍」の一人だが、当地では「温羅(うら)」という鬼を退治したと伝わり、昔話「桃太郎」のモデルとされる。境内には、拝殿や本殿とは別に「御釜殿」という建物があり、その鳴り具合により吉凶を占っている。斬られても唸り続ける温羅の首を鎮める為、温羅の妻・阿曽媛(あぞひめ)に、その上で神饌を炊かせたのが起源とされ、阿曽媛の出身地・阿曽郷から選ばれた「阿曽女(あぞめ)」が、今に至るまで仕えている。阿曽郷は、古くから製鉄を生業とした地であり、温羅の居城とされる鬼ノ城(きのじょう)の麓でもあるのだが、その鬼ノ城は、「朝鮮式山城」と呼ばれる、古代に築かれた城跡だ。その他数多くの伝承地があるが、それは同時に古代遺跡であることも多い。そもそも、一帯には数多くの古墳が存在し「吉備路」と呼ばれる観光地となっている。温羅伝説とは、古代、製鉄で栄えた「吉備王国」が朝廷に討伐されたことを伝えるものらしい。その伝承の中心地・吉備津神社は、盛池雄峰、高橋御山人両名の「人生の分岐点」でもあった。「まつろわぬ」鬼と鉄と巫女とが「運命」を教え導く神社の思い出を語り合う。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之三 秋田・男鹿 なまはげが山から海からやって来る
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- 完全版
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ナレーション
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ストーリー
前回に引き続いて、御山人が青春18きっぷを使い行った一人大学卒業旅行。 その最終到達地は、日本海に突き出た、秋田県・男鹿半島。 この地に伝わる「なまはげ」を求めて、半島中心部の山間にある真山神社を訪ねる。 併設の伝承館では「なまはげ」来訪の実演も行われる真山神社には、 こんな習俗と伝承がある。 ○祭礼の日、山から「なまはげ」が降りて来る ○「なまはげ」は家々を訪れ、怠け者を責めて暴れ回る ○一方では、五穀豊穣、家内安全などの福や富をもたらす「神の使い」でもある ○ゆえに、真山神社の鬼には角がない しかしこれは、あくまでも真山神社の「なまはげ」の話。 男鹿半島一帯に伝わる「なまはげ」は、場所によって言い伝えや姿も異なる。 特に注目すべきなのが、半島南西部沿岸の赤神神社。 ここにはまた別の伝承がある。 ●漢の武帝が、海の彼方より五匹のこうもりを連れて来た ●そのこうもりが鬼となり、村を荒らし回る ●困った村人は鬼らと賭けをし、知略によって退散させる ●赤神神社の五社堂はその鬼らを祀り、これが「なまはげ」の起源という 「なまはげ」のような来訪神とは何なのか?古代における「未知との遭遇」とは?卒業式前日、自らマレビトと化して追う、彼方より寄り来る「異類」たちの足跡。 語り:高橋御山人 聞き役:盛池雄峰
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之参拾四 飛騨・美濃の異形の宿儺 魔か神か
- 古代の飛騨・美濃に現れた両面四手四足の超人!円空も彫った両面宿儺は悪魔か神か!?
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 28 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
岐阜県の飛騨・美濃両地域の神社仏閣に、「両面宿儺(りょうめんすくな)」の伝説がある。彼は、二つの顔に、各四本の手足を持つ超人で、日本書紀にも仁徳朝の飛騨に現れたと書かれている。書紀では、人民を害し、朝廷に従わず討たれたとされ、岐阜県内の神社においても、書紀に近い伝承を伝える事が多い。一方、県内の寺院においては、善政を施した豪族や、龍を討った英雄、観音の化身などとして語られる。最も有名な伝承地は、円空作の宿儺像が残る、高山市東部、丹生川の千光寺だ。丹生川の北アルプスの麓には、宿儺が出現したという洞窟もある。高山市街、日本三大夜祭・高山祭で有名な桜山八幡宮他、美濃から丹生川へ至るルート沿いには、朝廷軍の進軍を伝える八社の八幡神社が鎮座する。高山市南部の飛騨一宮・水無神社には驚くべき伝承がある。ここでは「七儺(しちな)」という女の龍を宿儺が討ったとされているが、中世の記録によれば、水無神社の神体山・位山に宿儺が降臨し、神武天皇に皇位を授けたという。位山は、古代の祭祀遺構である巨石が数多く存在し、飛騨こそ大和以前の皇室のルーツだとする「異端」の説もある。「堕落論」で有名な坂口安吾氏も、宿儺や「飛騨王朝説」について調査し著述している。聖俗の交錯する異形の超人伝承の謎に挑む。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十五 奈良・飛鳥 文化揺籃の地の 巨石と性の信仰
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
奈良県の飛鳥地方は、古代に都が置かれた、日本文化揺籃の地。 そこは、著名な石舞台古墳をはじめ、数多くの巨石構造物が残る地でもある。 それらのうちの幾つかは、大洪水の伝承や、ゾロアスター教の拝火台説など、 使途不明で、奇妙な言い伝えが残る、謎に包まれたものも少なくない。 そんな飛鳥の中心地に「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」が鎮座する。 飛鳥に都が置かれる以前から当地に鎮座する、出雲系の極めて古い神社であるが、 境内には数多くの男根と女陰の形の石が祀られており、飛鳥巨石文化の一部を成す。 この神社に伝わる「お田植祭(おんだまつり)」も、奇祭として知られる。 豊作と子孫繁栄を祈るこの神事では、天狗とオカメが性行為の踊りを奉納する。 現代では、前近代的な奇習としてばかり注目されがちなこういった文化も、 かつては家や村落の存続を賭けた、真摯な祈りが込められたものであった。 何となれば「子作り」は、現代においても、人工授精・体外受精など、 先端科学の粋を集めてでも成し遂げたいと願う人々も少なくない、 「自然の神秘」に左右される、困難で切実な事象だからだ。 近代以前の、生存率の低い社会にあっては、「子作り」はまさに神頼みであった。 子のない夫婦が神に祈って超人的な子を授かるのは、民話の定番でもあるし、 ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之参拾九 西宮から淡路へ 漂泊の傀儡のえびす鎮めの旅
- 淡路人形浄瑠璃のルーツは、西宮のえびす様を鎮める漂泊の民「傀儡」にあった
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 30 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
兵庫県の淡路島には、国の重要無形民俗文化財である淡路人形浄瑠璃が伝わっていて、今も上演されている。その歴史は古く、五百年以上に及び、人形遣い達が住んだ三條集落には、彼らが崇めるえびす神の神社が建つ。諸国を巡る人形遣い達は、ここで巡業地の割り振りを決め、その安全と成功を祈った。そのルーツを遡ると、兵庫県本土の西宮神社に行き着く。伝承によれば、西宮に漂着し祀られたえびす神が、荒ぶり災厄をもたらしたので、その心を慰める為に行ったのが発祥とされる。日本には、古代から諸国を巡り人形芸を行う「傀儡(くぐつ)」という漂泊、放浪の民がいた。彼らは剣舞や奇術等、様々な芸能の他、狩猟などでも生計を立て、女性の場合は遊女を兼ねることもあった。公家や武家に庇護されることもあり、傀儡が歌った歌は、後白河法皇の「梁塵秘抄」にも記録されている。彼らは古くから西宮神社の周辺を本拠地とし、神社の雑役を行いつつ、諸国を巡って、えびす神の人形劇を行い、全国にえびす神と西宮神社の神徳を広めた。いつしか西宮から傀儡達は去ってしまったが、その業は、今も淡路人形浄瑠璃や、大阪の文楽に受け継がれている。伝統芸能の奥に潜む、神社と神道の深層を掘り下げる語らい。
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はいはいはいはいはいとはいが多すぎる
- 投稿者: Prima 日付: 2022/08/30
著者: 高橋 御山人
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家族(P+D BOOKS)
- (小学館)
- 著者: 山口瞳
- ナレーター: 関智仁
- 再生時間: 11 時間 54 分
- 完全版
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ナレーション
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ストーリー
小学生時代の同級生と競馬場での再会をきっかけに甦る川崎での幼児体験の記憶――。その記憶の彼方にいるおぼろげな父の像。私小説的な手法で父の実像を追い求め、人間の真実の姿を映し出した長編。
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なんだろうこの良い心持ちは 昭和の空気感
- 投稿者: まるこ 日付: 2024/01/11
著者: 山口瞳
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高橋御山人の百社巡礼/其の二 宮城・秋田 古代東北のまつろわぬ信仰
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 48 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
大学卒業前、御山人が青春18きっぷ片手に、一人で行った東北旅行。 困難に満ちた道程を経てたどり着いたのは、多賀城・アラハバキ神社。 かつて「東北に朝廷に対抗する古代王国があった」とする内容で、 偽書騒動を巻き起こしたアラハバキ神とは何なのか?改めてその謎を掘り下げる。 ○手足の長い「まつろわぬ民」の荒ぶる魂 ○陸羽東線沿線にも篤く信仰されるアラハバキ神社が ○国譲りに納得出来ず?!三河の荒ぶる大国主命 ○怨み荒ぶるのは大陸的か それを鎮めて習合した日本の信仰 卒業旅行二日目は、冬の奥羽山脈を越え、秋田県へ。 後三年の役の古戦場で、腰まで雪に埋もれつつ訪ねたのは、 蘇我氏に滅ぼされた古代豪族・物部氏の末裔が守って来た唐松神社。 そこに満ちた数々の謎に挑む。 ●堀を巡らした三角錐の石積みの上に建つ社殿 ●神社の古文書には、物部氏の祖神が鳥海山に降臨し、出羽こそ物部の故郷と ●仏教を拒否して追われた神道を奉じる物部の「物」とは物の怪の「物」 ●「まつろわぬ民」と血縁を持ち、「韓をまつろわせた」物部氏 そして、「まつろう」「まつろわぬ」ことの現代的解釈や意義をも問います。 流行に「まつろう」ことなく、孤高の旅の中で見出したものとは。 語り:高橋御山人 聞き役:盛池雄峰
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十二 茨城・日立 星を司る「最強」の まつろわぬ神
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
茨城県日立市に鎮座する、大甕倭文(おおみかしずり)神社。 この神社の境内には、「宿魂石」という、山のような巨岩があるが、 神話に登場する星の神・天津甕星(あまつみかぼし)、別名香香背男(かがせお)を、 倭文の神・建葉槌命(たけはづちのみこと)が討ち、ここに封じたものだという。 天津甕星は、国譲りのあたり、天孫降臨に先立って様々な国津神を平定した場面に、 わずかに登場する神だが、出雲で国譲りを成し遂げ各地を平定した、 建御雷命(たけみかづちのみこと、鹿島神宮の祭神)と、 経津主命(ふつぬしのみこと、香取神宮の祭神)にも従わず、 ついに建葉槌命によって討たれたのだという。 この神話は謎だらけだ。まず、天津甕星は国津神ではなく、 「高天原にいる悪神」だとされていること。つまり天津神なのだが、 天津神にして天照大神に従わない神が存在すること自体、神話上不合理だ。 せいぜいが暴虐を働いた須佐之男命くらいだが、それでも最終的には従っている。 建葉槌命も他に伝承のほとんどない神で、織物の神だが、武神・雷神の建御雷命や、 剣神・経津主命でも平定できなかった悪神を、なぜ織物の神が討伐できたのかも謎だ。 日本神話では、明確に星の神だと書かれているのが天津甕星のみという謎もある。 星の名を持つ神も、他に物部氏の神話にわずかに登場するのみ。 ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之四 山形・秋田県境 鳥海山の荒ぶる「物忌」の神
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 29 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
東北の日本海側に聳える二千メートル級の独立峰・鳥海山。 その神を祀る、ただならぬ名を持つ大物忌神社は、 出羽国一の宮であり、古くから朝廷に重んぜられて来た。 そこには、一体どんな背景があるのか。 ○鳥海山は、度々噴火を繰り返して来た活火山であった ○出羽の蝦夷は屈強で、なかなか朝廷に従わなかった ○火山と蝦夷、これら「荒ぶる」存在を鎮めるという意図があった ○手長足長という、「まつろわぬ民」を彷彿とさせる妖怪の伝承も 手長足長という妖怪は、羽前・羽後国境の有耶無耶関にあって人々を悩ませ、 大物忌神が天より火を降らせて滅ぼしたとも、慈覚大師が法力で退治したともいう。 この関を越えて行った松尾芭蕉は、松島と同じような象潟の風景に魅せられた。 多数の小島が浮かぶ象潟は、鳥海山の噴火に伴う地震によって隆起して陸地となった。 このほか、周辺の土地には、いくつもの注目すべき史跡や伝承がある。 ●麓の沿岸には、「なまはげ」で有名な男鹿と対になる、女鹿という地名がある ●女鹿の近くには、荒磯に刻まれた巨大な石仏群、羅漢岩が立ち並ぶ ●沖に浮かぶ飛島は、鳥海山の頭が飛んで行って出来たと伝わる ●その飛島には、小物忌神社が建ち、蝦夷が住んだという人骨の見つかった洞穴もある 万年雪の斜面を踏み越え、荒ぶる神の住む山に挑み、 ...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之十七 セックスから神社を読み解く(特別対談前編)
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
日本に限らず、世界中で「宗教」と言えば、性欲を抑制し、遠ざけるものだというのが、 現代社会における通念である。しかし、本当にそうなのだろうか?確かに日本の神社は厳粛、清浄を旨とし、神社に仕える巫女にも、処女性が求められる。 巫女に、古より処女性が求められたのは確かだ。しかし、それは巫女の一面でしかない。 特定の神社に所属せず、諸国を放浪した「歩き巫女」のような巫女もいたのである。 彼女らは祈祷や託宣を行いつつも、旅芸人や遊女を兼ねる事もあった。 なぜ、清浄さを求められる巫女が、遊女をも兼ねたのか。 それは古代の根源的な宗教、信仰が、シャーマンによる神憑りを重視するからだ。 神憑りとは神が己の肉体に入ることであり、セックスと極めて近い性質がある。 さればこそ、シャーマン、巫女は女性であることが多いのだ。 文明発祥地・古代メソポタミアの神殿には「神聖娼婦」がいたという。 洋の東西を問わず、神なるものの根源にはセックスがある。 また、「歩き巫女」がそうであったように、芸能との関連も注目される。 遊女の代名詞である「傀儡」は人形使いの芸能者であるし、 諸国を放浪した歌舞伎の始祖・出雲阿国は、巫女であったとも言うが、 幕府に禁止されるまで、歌舞伎は女性が踊り、ストリップ的要素が強かった。 天の岩戸神話のアメノウズメノミコトの踊りは、ストリップ以外の何物でもない。...
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之六拾参 岩手・江刺 まつろわぬ経清 斯く戦えり
- 朝廷を裏切り、蝦夷に味方した奥州藤原氏の祖・藤原経清 そこに武家文化の淵源を見る
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 32 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
其之五拾九「岩手・衣川 命懸けで詠む歌の真髄」でも取り上げた、岩手県奥州市。そこはアテルイから安倍氏、奥州藤原氏へ至る、古代東北史の舞台だ。北上川東岸の旧江刺市には、奥州藤原氏初代・清衡とその父・経清の居城であった豊田館跡や、経清と一族郎党の墳墓と伝わる五位塚がある。式内社・鎮岡神社(しずめがおかじんじゃ)も鎮座する。清衡は、豊田館跡の鎮守としてこの神社を尊崇、社殿の修造や荘園の寄付を行ったという。江戸時代には、中部・東北・北海道を旅した博物学者・菅江真澄も参拝し「畏しな荒ぶるとても幣取らば心鎮めの岡の神籬」という歌を残している。神社名にかけ自らの心を鎮める歌と解されるが、この神社が荒ぶる神を鎮めている事を、言外に仄めかしているようにも思われる。鎮岡神社は五位塚の麓に鎮座し、その地名も五位塚であって、それと無関係とは思われないからである。藤原経清は五位の官人でありながら朝廷に背き、蝦夷の末裔・安倍氏と共に前九年の役を戦って源氏に辛酸を舐めさせ、敗れた後、鋸挽きで処刑されたという。一方で、それが明言されないのは何故か。それは潔き武将を怨霊とせず貶めまいとする、敬意があるのではないか。勝敗や敵味方に関係なく、猛き者、智き者を尊ぶ、独特ながらも日本文化の主軸の一つとなった、高潔なる武家の精神文化の発祥を探る。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾九 三重・斎宮 最高位の巫女 斎王の真実
- 古、皇族女性より選ばれ、伊勢の神宮に仕えた斎王。その衝撃的な真相とは?!
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
朝廷には、かつて「斎王」という制度があった。天皇の即位に伴い、その在位中、未婚の皇族女性が最高位の巫女として、伊勢の神宮に仕えるものである。起源は、朝廷黎明期、宮中より天照大神を遷し、皇女・倭姫命が遍歴の末に伊勢に祀ったという神宮の創建伝承にあるが、歴史的に確実に遡れるのは、天武天皇の治世である。最盛期は平安時代だが、平安後期には衰退し始め、後醍醐天皇の治世を最後に断絶した。斎王は、年数回の祭典の他は、神宮の十数キロ北西に居住し、その御所は斎宮と呼ばれた。遺構は現在の三重県明和町で発見されていて、非常に広大である。その核心たる斎王の御座所のあった内院は、現在、竹神社が鎮座するあたりにあった。当神社は神宮鎮座以前から当地にあった豪族の祖神を祀り、子孫は竹連といい、斎宮は「竹の都」とも呼ばれた。斎王は、当然ながら身を清浄に保つ事が重視されたが、かといって常に厳格な暮らしをしていた訳でもない。斎宮は文学サロンとして賑わっていたし、当時の文学作品にも登場する。「伊勢物語」に至っては、在原業平と斎王のスキャンダルが仄めかされている。腐敗した斎宮頭を「神託」を通じ糾弾したせん子女王のような斎王もおり、詳細に見れば見る程、現代的な「巫女」のイメージとは異なる存在である事が分かる。古代の朝廷における神道祭祀の核心を探る。
著者: 高橋 御山人
国道16号線: 「日本」を創った道に寄せられたリスナーの声
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ストーリー
- I.G.A.K.
- 2022/11/27
うーん
なんだろうな、、、決め打ち感がすごいと言うか、『興味を持って調べたらこういう結論が導き出されました』よりも『結論ありき』で符合する資料を引用して、その飛び飛びの話を正に16号のように『推測と仮説の力技環状線』で繋ぎ合わせたように感じました
16号が制定された1962年に立川で生まれ、幼少期思春期には近所で普通に土器がザクザク出土し、自分でも掘って見つけたりして興味が湧き、立川及び周辺地域の歴史や文化を相当調べた身には、違和感があります
身に染み付いている情報が古いからですかね
60-70年代の音楽や文化の話は、その空気感を知っている(立川基地がまだあった)ので、肌感覚と一致します
あと上條淳士さんの『SEX』は、立川福生の背景描写に涙が出る世代ですww
ちなみに現在は福生の16号脇に20年ほど住んでおります
現代(主に昭和以降)の都合で作られた環状道路で繋がった土地を小流域帯?ひとまとめの話でくくるのは若干乱暴かなー、山間部除いた関東平野は大体こんなもんでしょ?
という感想でした、長々乱文失礼しました
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ストーリー
- Amazon カスタマー
- 2022/11/06
面白いねぇ
一言で、ブラタモリが好きなら是非!
センター地理選択なら是非!
出身が、埼玉もしくは千葉、もしくは東京23区外なら是非!
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ストーリー
- くまのすけ
- 2023/06/01
16号線の住みやすさに納得!
16号線の高台住民です。近所に貝塚があります。「関東は家康が作った。」という通説と合わないので、なぜ古代人の痕跡が近所にあるのか疑問に思ってましたが、こちらの本を読んで納得!東京周辺3県の小流域地形は生き物にとって住みやすいのですね。不思議なことに、私も故郷でも何でもないこの地が大好きで骨を埋めそうです。16号線に関する次回作期待してます!
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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