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生まれ出づる悩み

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生まれ出づる悩み

著者: 有島 武郎
ナレーター: 景浦 大輔
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このコンテンツについて

学問を修め、品性を磨いて自身の人格を高めていくという教育方針の中で育った有島武郎は、西洋風の教育を受け、ミッションスクールで西洋思想を身につけました。
学習院を経て進学した札幌農学校において、友人に感化されキリスト教に入信し、自身の内側を省みる傾向を深めました。

しかし、その後アメリカに渡った際に戦争に遭遇したことでキリスト教信仰に疑念を抱くようになりました。
そして棄教したのち、文学に自己表現の可能性を見出すようになり、志賀直哉らと共に雑誌「白樺」の創刊に参加ました。

彼の小説の作風は、人種や国籍を問わず人間性を重んじる人道主義的な当時の文学界で注目を集めました。
小説や戯曲、評論だけでなく童話作品も発表しており、幼少時代の体験をもとに子どもの内面に迫った『一房の葡萄』は、雑誌「赤い鳥」に掲載されました。
またこの『一房の葡萄』は、自ら装幀、挿画を手掛けており、彼の3人の子どもに向けて献辞が捧げられています。


©2022 PanRolling
アジア 文芸小説

生まれ出づる悩みに寄せられたリスナーの声

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ストーリー
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共感できる苦悩

「私」や「君」の想いや悩みがしみじみと伝わってきました。

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今になって沁みる

昔、読書感想文の候補として読んだような記憶があるのですが、改めて聴いてみるととても新鮮でした。
当時はよくわからず読んでいましたが、丁寧な語り口で内容がスッと入ってきました。

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夢と生活の狭間


家族のために夢を諦めなければならなかったことも、家族さえいなければ夢を追えたかもしれないと考えてしまうことも、諦める決断に至るまでの葛藤も苦悩もやり切れなくて辛くなってしまった。

以前にもこのナレーターさんのオーディオブックを聴きましたが、迫力があって良いです。

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時間の経過が変化を物語っている

若いころの夢であった画家をあきらめた「君」が
家業の漁師をつぎ、漁師風の大柄なたくましい体格になって「私」の前にあらわれたとき、
会わなかった時間に何があったのかが推察できると思いました。
「君」は画家を夢見ていたけれど、「君」の兄は漁師を継ぐほどの健康状態ではないので「君」が漁師を継ぐことになるという、なんとも悩ましい気持ちになりました。

聴きやすい、心地よい声の朗読でした。

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生まれいづる悩みとは

好きなことだけして生きていける人間というのは少ないもの。それが「君」や「私」のように芸術的なことであれば尚のこと。生きていく為、家族を食わせていく為、好きな絵ではなく、漁夫の仕事をする「君』、文学者の道に進めたが生みの苦しみを味わう「私」、生きていくということは、苦しみを伴うことなのかもしれない。

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グッとくる

人はどう生きるか、について考えさせられる。
とても読みやすい

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創作すること

有島武郎といえば、ひとふさの葡萄ぐらいしか読んだ事がなかったのですが、オーディブルでみつけたので何となく聞いてみました。創作すること、夢も持ち続けることって生きる事の原動力にもなるけどすごくしんどいよなぁと思いました。

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熱いのに、もどかしい

「君」の純な想いに胸が熱くなりました。10年たっても好きなものが変わらないって、実はなかなかない事なのに。しかもそれがやりたくてもやれない…それを理解した「私」もまたやるせない

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