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鉄の骨

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鉄の骨

著者: 池井戸 潤
ナレーター: 前田 弘喜
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このコンテンツについて

中堅ゼネコンの若手、富島平太が異動した先は、“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。恋人の萌との関係もぎくしゃくし、悩みはつきない平太。技術力を武器に、真正面から地下鉄工事の入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!©Jun Ikeido (P)2019 Audible, Inc. 現代文学

鉄の骨に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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なんかなぁ

会社の役員や部長が別会社で初対面の年若い主人公に対して大変不躾な態度で接するあたりが不自然だ

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公共工事の入札とゼネコンの苦悩と競争

とても面白く、勉強にもなりました。
競争の中で会社を存続させることはとても厳しいのですね。

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すごく面白い❗️

大変面白かった。ただ 萌は う~んという感じ。自分としてはあり得ないと思う。談合の仕組みがなんとなくわかって良かった。ナレーションよいけど 西田さん癖ありすぎ😁家事や運転の合間に繰り返し聞いています

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まっすぐな主人公が談合に巻き込まれて

談合に関わらざるを得ない者たちの人間模様が若者の目から描かれた小説。ナレーションの前田弘喜さんが声優さんなので、登場人物が声で描き分けられ、聴いていてとても入り込めます!
池井戸潤さんの小説は読後感が爽快でおすすめです

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すごくよかったです

建設談合の各社の思惑が入り乱れる展開と

主人公と彼女の恋愛、

東京地検の悪を追い詰める緊張感と

最後のドラマチックな展開ととても良かったです。

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ビジネス脳と恋愛脳を真っ二つに分けて読み、恋愛脳は爆発しました!

私は単行本と聴く読書と両方を体験しました。Audible版は朗読の前田氏の声は聴きやすく、

14時間のストーリーも飽きずに聴くことができました。内容の感想は以下に書きます。

私はこの小説を読むとき、私自身の脳味噌を真っ二つに分けて読み進めていった。

1つは、純朴で誠実な好青年の主人公がゼネコンマンとして日々成長していく姿を

ずっと見守りながら読んだ。もう1つは恋愛小説として脳味噌をフル回転させて読んだ。

まず、1つめはこの小説のメインである政治家の汚職が絡む建設業界の談合の話だ。

競争入札で少しでも工事価格を抑える目的の談合が、ズルをして事前に入札価格、

落札価格を決めて、発注者がゼネコンからキックバッグを得て私服を肥やす。

コストを抑えて品質の高い建設物を造るのが建設業界としては、本来の理想の姿だ。

だが、競争入札を勝ち取るために、赤字ギリギリや赤字覚悟でコストを下げることもある。

そうすると、人件費削減か各部品や資材メーカーにしわ寄せがきて苦しめることになる。

下請業者が損を被って倒産に追い込まれるのは、日本の昔からあるピラミッド型の組織だ。

赤字経営を承知で、当面の資金にする前受金を得るために、無理な受注をする。そうなると、

長い目で見ると、会社はいずれ破綻の道へと向かう非常に厳しい世界だ。

また、それだけではなく赤字覚悟で入札した建設会社が、コスト削減のために欠陥工事を

行い、ビル倒壊などの人身事故を起こす危険性が高く、実際に過去にも事故が起こっている。

本著では公共工事の地下鉄工事を入札するために、各建設会社が何日も掛けて工事原価を

割り出し、どこまで見積額を下げられるか、必死で戦っている様子が手に取るように分かる。

そこへ、ズルをする強欲な人間が出てくる。政治家が絡みブラックな談合が行われる。

主人公の平太は建設現場から業務課に異動命令が出され、その異動の理由が面白かった。

よく構想を練った素晴らしい小説で、その面白さを存分に体験できた。その巧みな登場人物

の設定が読者を飽きさせない。平太の母と同郷の幼なじみで業界の天皇と呼ばれる三橋と、

その三橋のバックにいる大物代議士、この辺りはあまり書くと楽しみがなくなるが、

面白すぎて読むスピードが上がる。池井戸氏の作家としての才能には驚くばかりだ。

また、平太の母が病気で入院した時も、平太は多忙な仕事を抱えながら息子として、

出来るだけのことをやろうと必死で頑張っている姿にも感動した。

談合に関しての結末は予想通りだったが、全般的に建設業界の問題点を考えさせてくれる

素晴らしい内容だったし、日本の建設業界もまだまだ大きな課題が残っている。

それから、もう半分の脳味噌で私は主人公の平太と恋人の萌の恋愛を感情移入しながら読んだ。

平太と恋人はお互いの仕事のことで、しっくりいかないことがあったが、平太としては恋人

を大切に思い、多忙な仕事の合間をみて連絡をし続けてきた。

だが、恋人の萌は同じ銀行で働く先輩に憧れ、平太とは別れないまま先輩と交際する。

恋に対して不器用だが純粋な平太とは真逆のずる賢く優柔不断な萌には失望した。萌は平太

からのプレゼントの指輪を受け取らなかった時点で、平太と別れるわけでもなくキープする。

先輩と何度もデートを重ね平太の電話をわざと出ない。しかも、平太との恋に倦怠感を抱いて

いながらも、平太の母親に会って3人で食事までした。その一方で先輩とホテルにも行く。

そして、先輩の母親の家に招かれ、3人で会っているのだから、強烈に胸糞が悪くなる女性だ。

結婚適齢期の女性の心理を読み解くのは難しいが、二股で両方の母親に会う心理が異常だ。

作家の西原理恵子さんなら、「女性はズルをどんどんしましょう。自分の幸せのために」と

寛大なことを言うでしょうが、平太が誠実で信頼できる青年だけに、いやな思いが残った。

最後はどうなるかと思ったら、先輩のプロポーズは断ったようだが完全に別れてもいない。

先輩がニューヨークの転勤先から送ったメールを読んで、この三角関係は一見、終わったよう

に見えるが、そこは読者がどうなるか考えてという含みを持たせている。

私は、その先は読める。萌は平太と交際しながら、ニューヨークの先輩とメール交換は続き、

2人の男性の間でずっと女心が揺れ動き、純朴な平太を裏切り続けるだろう。

萌は仕事を捨てたくないようなことを言っているが、この萌は仕事などできない女性だ。

こんな中途半端な女性が銀行でバリバリと仕事をこなし、立派にやっていけるとは思えない。

仕事はそっちのけで2人の男性を手玉に取る不誠実な女性は、たとえ先輩の赴任先のニューヨーク

で仕事を得たとしても、自意識だけは高い、偽物のキャリアウーマンになるのが関の山だ。

小説としては面白い設定だが、私はこの恋愛部分は不快感が高まって仕方がなかった。

平太が好青年で親思い、恋人思いの優しい青年だから、よけいに後味が悪かった。

他の方のレビューを読んでも萌に対して、ムカついている人が多々あったのは当然だ。

どうせなら、こんな萌のような優柔不断でズルい女性に対抗するような、魅力的な女性

を平太に出逢わせて、もっとドロドロの恋愛小説にするとか、そうなったら、メインの

ゼネコンマンの影が薄くなるし、小説って難しいですね。多くの読者を納得させる結末

にするのが小説家の腕の見せ所だと思うのですが、どうなんでしょうか?

でも、全体的に小説としては非常に面白かったので☆☆☆☆☆5以上の評価ですね。

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面白い

建設業の闇を生々しく描いた作品。
声のバリエーションがさすがプロで誰が話してるのかよくわかり、聞きやすかった。

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ドラマチック

日曜日9時のドラマになりそうなお話。恋愛模様あってなかなか多様性と深みと面白みのあるお話でした

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デブの西田が超有能カッコイイ!

主人公の少しずつ成長して行く過程も良いが、それよりも初登場時に当て馬的人物かと思わせられてた西田が超有能で主人公を教育しながらも大活躍する様が気持ち良い。
ネタバレになるので内容には触れないが、談合や建設業界の様々な事柄の説明役としても、物語の中盤のメインとしても活躍している影の主人公みたいだった。
作品自体も全体を通してとても面白く、ナレーションも絶妙に気持ち良い。
最高の作品の一つだった。

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    4 out of 5 stars

彼女側のストーリーは一体何なのか

主人公の誠実さと、彼女の立ち振る舞いが対照的だった。男性的には、知らぬが仏ということか。

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