『[1巻] 物書同心居眠り紋蔵(一)』のカバーアート

[1巻] 物書同心居眠り紋蔵(一)

(講談社文庫)

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[1巻] 物書同心居眠り紋蔵(一)

著者: 佐藤 雅美
ナレーター: 三好 翼
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このコンテンツについて

南町奉行所で内勤30年。勤務中でも居眠りをする奇病を持つ藤木紋蔵。だが、奇病ゆえ、人生の真実が見える時がある。義父が下女に手を出し、妊娠させる騒動が起きた。義母は「男は穢らわしい」とご立腹だ。人間の欲深さを描く「浮気の後始末」ほか7編。“窓際族”同心が活躍する捕物帳! 「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ第1弾。

©佐藤 雅美 (P) 2017 Audible, Inc.
歴史小説

[1巻] 物書同心居眠り紋蔵(一)に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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気楽に聴ける。

エンタメとして気楽に聴けました。ながら聴きにおススメです。

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これはいい!

ナレーションの三好翼さんは、相変わらず素晴らしい!
とても一人で演じてると思えない程の多種多様な人物を分かりやすく声だけで、人となりを伝えてくれる。
中でも主人公の藤木紋蔵が、落ち着いた声で素敵です。
卯建のあがらない窓際だから、冴えない、ボーとした男かと思ったら。とても冷静で、尚且つ人情味があり、更に思い立ったら直ぐ行動する、魅力的な人物だった!
紋蔵を取り巻く人々も魅力的で、ついつい物語のその後が気になってしまう。
いい作品にであえました。感謝。

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おもしろい

主人公は今でいう事務方の公務員、江戸時代の同心物書き係です。どうして居眠り紋蔵というかというと、座っていると仕事中でも飲み会でも、うとうとと眠り込んでしまう奇病を持っているからなのです。能力は高いのですが、奇病のため、出世の見込みは薄いです。上司も何かと言うと、奇病を持つ紋蔵を雇っていることを恩に着せる発言をします。しかし、実は紋蔵には難しい事件を解決する特殊な能力があるようで、上司は彼を居眠りと呼びつつ、その能力に頼ってきたりします。紋蔵自身は居眠りという奇病を抱えつつ、それを卑下するでもなく、かといって、難事件を解決する能力を自慢するでもなく、ひょうひょうとした人物で、ときに上司の無理難題に苦労しながらも、言うことは言う、だめなことはだめと言う、そのために職を失うことも辞さない、という強い心の持ち主でもあります。とはいえ、時には長い物にまかれたり、仕方ないことを諦めたり、という硬派一方ではない柔軟さも持ち合わせているのです。

彼を取り巻く環境は、子だくさんの家庭や、義父、義母、厳しいが心根のいい上司、人材派遣業を営む幼馴染、ちょっと生意気な後輩、事件が元で知り合う金満家、子どもが通う塾の先生など多彩で、お役所だけでなく、彼らが持ち込む難事件の解決にもかかわり、彼の活動は非常に多彩です。

わたしは紋蔵の偉ぶらない人柄が大好きで、彼がどのように事件を解決するのか、彼の子どもたちの成長にも目が離せません。時代小説としても、用語に丁寧な解説があり、非常にわかりやすく、ストーリーも次から次に聞きたくなる内容です。

ナレーションは鉄板の三好翼さんです。プリズンホテルを聞いた時もすごいと思いましたが、やさしげな紋蔵のセリフ回しはわたしにとって新たな魅力でした。国宝級に素晴らしいナレーションだと思いました。

わたしは何気なく1巻を聞き始め、今もうあっという間に12巻を聞いています。最後まで聞いたら、また1巻から聞こうかなと思っているところです。

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