• フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vol.09

  • 2024/10/03
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フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vol.09

  • サマリー

  • 毎月第4月曜日のこの時間にオープンする「フレモニ吉兆庵」は 季節の旬の果実を愛する人が集う場所。 和菓子を世界に発信する源吉兆庵の最新情報をお届けします。 ここで美味しいひとときを過ごしてください♪ 今月は、美術室 グループリーダー 赤澤さん 宗家 源吉兆庵 直営部 グループリーダー 梅田さんにお越しいただきました! フレモニ吉兆庵へようこそ~♪ よろしくお願いします! 毎月季節の話題をお届けしているフレモニ吉兆庵。 梅田さん、昨日は「秋分の日」でしたね。 「秋分の日、毎年9月の22日頃にやってくる祝日ですね。なんとなく知ってはいるけど、詳しくは説明できないかも…。」 そうですよね。簡単に言うと“秋分”は『秋を分ける』という意味です。 1年の中で昼と夜の長さが同じになる日が、春と秋の2回あります。 そのうちの秋の方を“秋分の日”と呼びます。 だからこの日を境に、暑かった夏が終わって、涼しい秋が本格的に始まるんですね。 その通りです。そして、この日を過ぎると、夜の時間がだんだん長くなっていきます。 天文学に基づいて祝日が決められているのは、 実は世界的に見ても珍しいことなんです。 そうなんですか!なんだか日本ならではって感じがしますね。 さらに、秋分の日の前後3日間を“お彼岸”といいます。 この時期は、ご先祖さまや亡くなった方々を大切に思う期間とされています。 この時期にもお墓参りに行きますよね。 お彼岸は、日本独特の風習で、平安時代から続いていると言われています。 仏教では、先祖がいる悟りの世界を『彼岸(ひがん)』、 私たちが生きているこの現実世界を『此岸(しがん)』と呼ぶんです。 昼と夜の長さがほぼ同じになる日だから、 彼岸と此岸が最も近づく日、と考えられているんですね。 だから この日に、先祖への感謝の気持ちを表すんですね。 秋分の日は、単に季節の変わり目というだけでなくて、 先祖を思う大切な日でもあるんですね。 そうですね。皆さんも、この日を機に、秋の訪れを感じつつ、 ご先祖さまに感謝の気持ちを持ってみてはいかがでしょうか? 続いては岡山・吉兆庵美術館で開催中 「皇室ゆかりのボンボニエール ―引き継がれた日本の美―」展について、 赤澤さんにお話しをうかがいます! よろしくお願いします! 「ボンボニエール」って、まず名前からして聞き慣れないですよね。これは一体何なんですか? はい、ボンボニエールは、もともとヨーロッパでお祝いごとの際に配られていた、 小さなお菓子箱のことです。日本では、皇室が催す晩餐会の引出物としてつくられて、特別な場面で配られる伝統的なものになっています。 なるほど!日本ではどうやってこの伝統が広まったんですか? 始まりは明治27年、(天皇の結婚のことを大婚といいますが…) 明治天皇の大婚25周年の祝典でした。 近代化を目指す日本が、西洋風の格式高い祝宴を開いて、 海外の来賓を招いた際に、600名以上のゲストにボンボニエールが配られたんです。 これは、日本の技術と文化を世界に示す場でもあったんですね。 明治時代というと、西洋化が進んでいた時代です。 その中で、日本の伝統文化も大切にしていた、ということなんですか? そうなんです。明治初期には、廃仏毀釈や廃刀令といった政策の影響で 日本の文化が危機にさらされて、工芸職人たちの多くが職を失いました。 そんな中、皇室は日本の伝統技術を守るために、 ボンボニエールのような小さな工芸品に職人たちの技術を活かして制作させて、 引き出物として用いたんです。 大きさは?3~4cmほど。 手のひらサイズの工芸品に、そんな背景があるんですね。 今回の展覧会では、どんな作品を見ることができるんですか? 展覧会では、およそ35点のボンボニエールを中心に、 皇室ゆかりの銀製品や日本の工芸品、合わせておよそ70点が展示されています。 吉兆庵美術館のオリジナルキャラクター「吉子さん」が、 親孝行の物語「二十四孝」をわかりやすく解説する展示もあります。 吉子さんってキャラクターがいるんですか!子どもたちにも楽しめそうな展示ですね。 古いお話...
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あらすじ・解説

毎月第4月曜日のこの時間にオープンする「フレモニ吉兆庵」は 季節の旬の果実を愛する人が集う場所。 和菓子を世界に発信する源吉兆庵の最新情報をお届けします。 ここで美味しいひとときを過ごしてください♪ 今月は、美術室 グループリーダー 赤澤さん 宗家 源吉兆庵 直営部 グループリーダー 梅田さんにお越しいただきました! フレモニ吉兆庵へようこそ~♪ よろしくお願いします! 毎月季節の話題をお届けしているフレモニ吉兆庵。 梅田さん、昨日は「秋分の日」でしたね。 「秋分の日、毎年9月の22日頃にやってくる祝日ですね。なんとなく知ってはいるけど、詳しくは説明できないかも…。」 そうですよね。簡単に言うと“秋分”は『秋を分ける』という意味です。 1年の中で昼と夜の長さが同じになる日が、春と秋の2回あります。 そのうちの秋の方を“秋分の日”と呼びます。 だからこの日を境に、暑かった夏が終わって、涼しい秋が本格的に始まるんですね。 その通りです。そして、この日を過ぎると、夜の時間がだんだん長くなっていきます。 天文学に基づいて祝日が決められているのは、 実は世界的に見ても珍しいことなんです。 そうなんですか!なんだか日本ならではって感じがしますね。 さらに、秋分の日の前後3日間を“お彼岸”といいます。 この時期は、ご先祖さまや亡くなった方々を大切に思う期間とされています。 この時期にもお墓参りに行きますよね。 お彼岸は、日本独特の風習で、平安時代から続いていると言われています。 仏教では、先祖がいる悟りの世界を『彼岸(ひがん)』、 私たちが生きているこの現実世界を『此岸(しがん)』と呼ぶんです。 昼と夜の長さがほぼ同じになる日だから、 彼岸と此岸が最も近づく日、と考えられているんですね。 だから この日に、先祖への感謝の気持ちを表すんですね。 秋分の日は、単に季節の変わり目というだけでなくて、 先祖を思う大切な日でもあるんですね。 そうですね。皆さんも、この日を機に、秋の訪れを感じつつ、 ご先祖さまに感謝の気持ちを持ってみてはいかがでしょうか? 続いては岡山・吉兆庵美術館で開催中 「皇室ゆかりのボンボニエール ―引き継がれた日本の美―」展について、 赤澤さんにお話しをうかがいます! よろしくお願いします! 「ボンボニエール」って、まず名前からして聞き慣れないですよね。これは一体何なんですか? はい、ボンボニエールは、もともとヨーロッパでお祝いごとの際に配られていた、 小さなお菓子箱のことです。日本では、皇室が催す晩餐会の引出物としてつくられて、特別な場面で配られる伝統的なものになっています。 なるほど!日本ではどうやってこの伝統が広まったんですか? 始まりは明治27年、(天皇の結婚のことを大婚といいますが…) 明治天皇の大婚25周年の祝典でした。 近代化を目指す日本が、西洋風の格式高い祝宴を開いて、 海外の来賓を招いた際に、600名以上のゲストにボンボニエールが配られたんです。 これは、日本の技術と文化を世界に示す場でもあったんですね。 明治時代というと、西洋化が進んでいた時代です。 その中で、日本の伝統文化も大切にしていた、ということなんですか? そうなんです。明治初期には、廃仏毀釈や廃刀令といった政策の影響で 日本の文化が危機にさらされて、工芸職人たちの多くが職を失いました。 そんな中、皇室は日本の伝統技術を守るために、 ボンボニエールのような小さな工芸品に職人たちの技術を活かして制作させて、 引き出物として用いたんです。 大きさは?3~4cmほど。 手のひらサイズの工芸品に、そんな背景があるんですね。 今回の展覧会では、どんな作品を見ることができるんですか? 展覧会では、およそ35点のボンボニエールを中心に、 皇室ゆかりの銀製品や日本の工芸品、合わせておよそ70点が展示されています。 吉兆庵美術館のオリジナルキャラクター「吉子さん」が、 親孝行の物語「二十四孝」をわかりやすく解説する展示もあります。 吉子さんってキャラクターがいるんですか!子どもたちにも楽しめそうな展示ですね。 古いお話...

フレモニ吉兆庵 ~美味しい時間(ひととき)~ vol.09に寄せられたリスナーの声

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