• ボイスドラマ「夏祭」前編

  • 2025/02/14
  • 再生時間: 10 分
  • ポッドキャスト

ボイスドラマ「夏祭」前編

  • サマリー

  • 幼い頃の夏祭りの思い出を覚えていますか?屋台の光、響き渡るお囃子、夜空を彩る花火——そんな情景の中に、大切な人との思い出が詰まっているのではないでしょうか。本作『夏祭り/食卓の愛』の前編では、幼い娘と父の、夏祭りを中心とした心温まる日々を描きます。バレエに打ち込む娘と、そんな娘を見守る父。そして、いつか訪れる「旅立ち」の瞬間。家族の絆は、離れてもなお続いていくもの。けれど、だからこそ「食卓」の温もりがどれほど大切なのか、改めて気づかされます。この物語を読んで、誰かと過ごした大切な時間を思い出していただければ幸いです【登場人物】・女性(5歳/8歳/15歳)・・・子供の頃から夏祭りが大好き、雷が超怖い、3歳からクラシックバレエを習い10歳でソリスト。パリ・オペラ座バレエ学校へ入学し発表会ではプルミエ・ダンス―ルまで上り詰めた。その後パリ・オペラ座バレエ入団のオーディションは辞退。現在は東京のバレエ団で子供たちの育成に心血を注いでいる(CV:桑木栄美里)・男性(45歳/48歳/55歳)・・・遅くに生まれた末娘を溺愛。娘と一緒に夏祭りへ行くことが一番の楽しみだった。娘がパリへ行ってからは娘の帰郷を心待ちしている。ストーリーは前編後編で交錯します(CV:日比野正裕)■資料/バレエダンサーの階級https://www.noaballet.jp/knowledge/term/%20prima.html#:~:text=バレエ団に所属し,とどんどん上がってきます。【Story〜「夏祭り/食卓の愛/前編」】<シーン1/娘5歳/バレエ教室の帰り道〜夕立>(SE〜雷の音/夕立の雨)娘: 「きゃあっ!」 (SE〜雨の中早足で歩く足音/玄関の扉を開いて閉じる音)娘: 「雷こわいよ〜!!」父: 「ようしよし、こわかったね。 よくがんばった、えらいぞ。 もう大丈夫。 パパがついているから」娘: 「パパ!大好き!!」◾️BGM(イメージ)/やさしさに包まれたたなら(荒井由実)父: 5歳の娘が私の胸に飛び込んでくる。 2年前から習い出したバレエ教室。 その帰り道で突然の夕立にあってしまったらしい。 泣きながら、妻のデニムジャケットに顔をうずめて帰ってきた。娘: 「カミナリ、もういなくなった?」父: 「うん、どっか行っちゃったよ」娘: 「ああ、よかったぁ」父: 「さ、もう心配ないから夕ごはんrr を食べよう。 食卓に座って」娘: 「はあい」父: 「今日は、おまえの大好きな卵焼きだぞ」娘: 「やったぁ!」父: 「今日のバレエ教室のこと、パパに教えてくれる?」娘: 「うん。また先生に褒められちゃった」父: 「そりゃすごいな」娘: 「ワタシのタンデュがとってもキレイだって」父: 食卓に座り、バレエ教室の様子を楽しそうに話す娘。 先ほどまでカミナリで取り乱していたのが嘘のようだ(笑) 妻は、娘の横で何も言わずに微笑んでいる。 まるで、絵に描いたような、幸せなひととき。 食卓は家族の絆の象徴だった。<シーン2/八幡神社の夏祭り>(SE〜祭り囃子と雑踏)娘: 「パパ、牛串とパイン串食べたい!」父: 「あれ?さっきも食べてなかったけ?」娘: 「いいの!夏祭りなんだから」父: 浴衣姿の無邪気な笑顔が夜店の間をかけていく。 妻も私もついていくのに必死だ。娘: 「早く早く!」父: 「走っちゃ危ないよ」娘: 「わかってる〜」父: 家の近くの八幡神社。 参道に並ぶ灯篭に灯りがともり、屋台が軒を連ねる。 ヨーヨー釣り、金魚すくい、輪投げ、射的、千本つり・・・ 娘は2本の串を両手に持って、あっちの屋台からこっちの屋台へ。 帰り道、私の右手には2匹の金魚が泳ぐビニール袋。 妻の左手に揺れているのは、白地に赤い模様のヨーヨー。 両手をつなぐ娘の顔には、少女アニメのお面が笑っていた。<シーン3/娘8歳/網戸から風が入ってくる>(SE〜セミの声と風鈴の音)娘: 「パパ、オペラ座バレエ団って知ってる?」父: 「なんだい、それ?」娘: 「すごく有名なバレエ団なの。学校もあるのよ」父: 「へえ」娘: 「バレエの先生がね。その学校を受けてみたらって?」父: 「ほう、いいじゃないか」娘: 「でも、パリって遠くない? 8歳から入学できるからって」父: 「パリ!?...
    続きを読む 一部表示

あらすじ・解説

幼い頃の夏祭りの思い出を覚えていますか?屋台の光、響き渡るお囃子、夜空を彩る花火——そんな情景の中に、大切な人との思い出が詰まっているのではないでしょうか。本作『夏祭り/食卓の愛』の前編では、幼い娘と父の、夏祭りを中心とした心温まる日々を描きます。バレエに打ち込む娘と、そんな娘を見守る父。そして、いつか訪れる「旅立ち」の瞬間。家族の絆は、離れてもなお続いていくもの。けれど、だからこそ「食卓」の温もりがどれほど大切なのか、改めて気づかされます。この物語を読んで、誰かと過ごした大切な時間を思い出していただければ幸いです【登場人物】・女性(5歳/8歳/15歳)・・・子供の頃から夏祭りが大好き、雷が超怖い、3歳からクラシックバレエを習い10歳でソリスト。パリ・オペラ座バレエ学校へ入学し発表会ではプルミエ・ダンス―ルまで上り詰めた。その後パリ・オペラ座バレエ入団のオーディションは辞退。現在は東京のバレエ団で子供たちの育成に心血を注いでいる(CV:桑木栄美里)・男性(45歳/48歳/55歳)・・・遅くに生まれた末娘を溺愛。娘と一緒に夏祭りへ行くことが一番の楽しみだった。娘がパリへ行ってからは娘の帰郷を心待ちしている。ストーリーは前編後編で交錯します(CV:日比野正裕)■資料/バレエダンサーの階級https://www.noaballet.jp/knowledge/term/%20prima.html#:~:text=バレエ団に所属し,とどんどん上がってきます。【Story〜「夏祭り/食卓の愛/前編」】<シーン1/娘5歳/バレエ教室の帰り道〜夕立>(SE〜雷の音/夕立の雨)娘: 「きゃあっ!」 (SE〜雨の中早足で歩く足音/玄関の扉を開いて閉じる音)娘: 「雷こわいよ〜!!」父: 「ようしよし、こわかったね。 よくがんばった、えらいぞ。 もう大丈夫。 パパがついているから」娘: 「パパ!大好き!!」◾️BGM(イメージ)/やさしさに包まれたたなら(荒井由実)父: 5歳の娘が私の胸に飛び込んでくる。 2年前から習い出したバレエ教室。 その帰り道で突然の夕立にあってしまったらしい。 泣きながら、妻のデニムジャケットに顔をうずめて帰ってきた。娘: 「カミナリ、もういなくなった?」父: 「うん、どっか行っちゃったよ」娘: 「ああ、よかったぁ」父: 「さ、もう心配ないから夕ごはんrr を食べよう。 食卓に座って」娘: 「はあい」父: 「今日は、おまえの大好きな卵焼きだぞ」娘: 「やったぁ!」父: 「今日のバレエ教室のこと、パパに教えてくれる?」娘: 「うん。また先生に褒められちゃった」父: 「そりゃすごいな」娘: 「ワタシのタンデュがとってもキレイだって」父: 食卓に座り、バレエ教室の様子を楽しそうに話す娘。 先ほどまでカミナリで取り乱していたのが嘘のようだ(笑) 妻は、娘の横で何も言わずに微笑んでいる。 まるで、絵に描いたような、幸せなひととき。 食卓は家族の絆の象徴だった。<シーン2/八幡神社の夏祭り>(SE〜祭り囃子と雑踏)娘: 「パパ、牛串とパイン串食べたい!」父: 「あれ?さっきも食べてなかったけ?」娘: 「いいの!夏祭りなんだから」父: 浴衣姿の無邪気な笑顔が夜店の間をかけていく。 妻も私もついていくのに必死だ。娘: 「早く早く!」父: 「走っちゃ危ないよ」娘: 「わかってる〜」父: 家の近くの八幡神社。 参道に並ぶ灯篭に灯りがともり、屋台が軒を連ねる。 ヨーヨー釣り、金魚すくい、輪投げ、射的、千本つり・・・ 娘は2本の串を両手に持って、あっちの屋台からこっちの屋台へ。 帰り道、私の右手には2匹の金魚が泳ぐビニール袋。 妻の左手に揺れているのは、白地に赤い模様のヨーヨー。 両手をつなぐ娘の顔には、少女アニメのお面が笑っていた。<シーン3/娘8歳/網戸から風が入ってくる>(SE〜セミの声と風鈴の音)娘: 「パパ、オペラ座バレエ団って知ってる?」父: 「なんだい、それ?」娘: 「すごく有名なバレエ団なの。学校もあるのよ」父: 「へえ」娘: 「バレエの先生がね。その学校を受けてみたらって?」父: 「ほう、いいじゃないか」娘: 「でも、パリって遠くない? 8歳から入学できるからって」父: 「パリ!?...

ボイスドラマ「夏祭」前編に寄せられたリスナーの声

カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。