• 偽り者とニコライ派の狭間で(ヨハネの黙示録2章1節~7節)

  • 2024/11/10
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偽り者とニコライ派の狭間で(ヨハネの黙示録2章1節~7節)

  • サマリー

  • 序)黙示録の全体像と教会の個性

    ・黙示録は 7 つのブロックでできている。

    ・7は聖書的「完全数」と言い、完成、完了、全体、完全を意味する。

    ・7つのサンプル教会へあてられた手紙(御使いに書き送れ→御使いによって書き送れ)は、すべての教会に当てはまる内容をもっていると同時に、4 章以降の幻(明確に意味のある神様の見せた夢)を理解する背景

    1)「偽使徒」を見抜いたエペソ教会~グノーシス主義の脅威~

    ・「右手に七つの星」…イエス様の力は聖霊によって現され、誰に聖霊が与えられるかを決める権限がイエス様にあること。

    ・「燭台の間を歩く」…国府である教会を巡回して導き、指導する方

    ・「使徒」はイエス様から権威を委ねられ、奇跡を行い、聖書ができるまでの間、教会の教えを支えた。

    ・「偽使徒(反キリスト)」は悪霊によって奇跡を行い、グノーシス主義(物質は悪であり、特別な知識により、霊的な本当の世界に脱出できる)に代表される霊肉二元論を教会に広めることをしていた。

    ・黙示録では、創造者なる神の礼拝を強調することでこれに対抗する。

    2)「ニコライ派」の惑わしから遠ざかっていたエペソ教会

    ・「ニコライ派」はヨハネが命名し光を当てた問題。そういうグループが実在したのではない。黙示録の中で描かれ徐々に全貌が明らかになる。

    ・「ニケ Nike(勝利の女神)」の「民(ラオス)」が語源。経済的繁栄を優先し、信仰的に妥協する考え方を是とするグループ。

    ・黙示録では、この問題が厳しく批判される。獣の刻印「666」も関連。

    ・エペソ教会は、ニコライ派を忌み嫌っていた正しい教会だった。

    3)風前の灯だったエペソ教会

    ・「初めの愛から離れてしまった」→直訳「あなたの愛、一番のもの、あなたはそれを手放した」

    ・神への愛と人への愛の追求こそが、教会の生命線である。「正しさ」はその代わりにならない。

    ・黙示録は、神の国の要(国府)である教会が、相応しいものになることを意図して記されている。そのために健全な教理は大切。二元論にはNo を言わなくてはいけない。「天国」は再臨の「待合室」に過ぎない。

    ・「正しさ」だけで「愛」を忘れた教会は、無用の長物となる。

    結)正しさは高慢に、愛は人を謙虚にする

    ・愛せない自分に直面するからこそ、神を求め、教会を必要とする。

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あらすじ・解説

序)黙示録の全体像と教会の個性

・黙示録は 7 つのブロックでできている。

・7は聖書的「完全数」と言い、完成、完了、全体、完全を意味する。

・7つのサンプル教会へあてられた手紙(御使いに書き送れ→御使いによって書き送れ)は、すべての教会に当てはまる内容をもっていると同時に、4 章以降の幻(明確に意味のある神様の見せた夢)を理解する背景

1)「偽使徒」を見抜いたエペソ教会~グノーシス主義の脅威~

・「右手に七つの星」…イエス様の力は聖霊によって現され、誰に聖霊が与えられるかを決める権限がイエス様にあること。

・「燭台の間を歩く」…国府である教会を巡回して導き、指導する方

・「使徒」はイエス様から権威を委ねられ、奇跡を行い、聖書ができるまでの間、教会の教えを支えた。

・「偽使徒(反キリスト)」は悪霊によって奇跡を行い、グノーシス主義(物質は悪であり、特別な知識により、霊的な本当の世界に脱出できる)に代表される霊肉二元論を教会に広めることをしていた。

・黙示録では、創造者なる神の礼拝を強調することでこれに対抗する。

2)「ニコライ派」の惑わしから遠ざかっていたエペソ教会

・「ニコライ派」はヨハネが命名し光を当てた問題。そういうグループが実在したのではない。黙示録の中で描かれ徐々に全貌が明らかになる。

・「ニケ Nike(勝利の女神)」の「民(ラオス)」が語源。経済的繁栄を優先し、信仰的に妥協する考え方を是とするグループ。

・黙示録では、この問題が厳しく批判される。獣の刻印「666」も関連。

・エペソ教会は、ニコライ派を忌み嫌っていた正しい教会だった。

3)風前の灯だったエペソ教会

・「初めの愛から離れてしまった」→直訳「あなたの愛、一番のもの、あなたはそれを手放した」

・神への愛と人への愛の追求こそが、教会の生命線である。「正しさ」はその代わりにならない。

・黙示録は、神の国の要(国府)である教会が、相応しいものになることを意図して記されている。そのために健全な教理は大切。二元論にはNo を言わなくてはいけない。「天国」は再臨の「待合室」に過ぎない。

・「正しさ」だけで「愛」を忘れた教会は、無用の長物となる。

結)正しさは高慢に、愛は人を謙虚にする

・愛せない自分に直面するからこそ、神を求め、教会を必要とする。

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