• 火星にある極冠の氷は、主に何でできているか?

  • 2023/11/10
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火星にある極冠の氷は、主に何でできているか?

  • サマリー

  • 解説は、国立天文台 縣さんです。問題で「火星にある極冠の氷は、主に何でできているか?」で、正解は、「二酸化炭素」でした。火星とは、どんな惑星でしょうか?〇火星は、地球の一つ外側を公転している惑星〇太陽から約2億2800万km離れている(地球は、約1億5000万km離れています。)〇地球が太陽の周りを1年(365日)をかけて1周公転しているのに対して、火星は、約1年11ヵ月(687日)〇自転周期は、地球では約23時間56分、火星は約24時間37分〇火星には四季の変化があります。四季があるということは、地球と同じように自転軸を傾けながら太陽の周りを公転している〇火星は、地球と同じように表面が岩石でできた岩石惑星または、地球型惑星と呼ばれます。〇火星の直径は、地球の約半分、重さは、質量でいうと約10分の1。質量が小さいため、重力・引っ張る力が弱くなるため、たくさんの大気を蓄えることが難しい。大気がある惑星とはいえ、金星や地球に比べて大気の量が少なく、薄い大気しかない。〇大気圧は、地球と比べると約1000分の6、つまり地球の100分の1以下となります。人類では、すぐ窒息してしまう。〇大気の成分は、金星と同じく「二酸化炭素(CO2)」が主成分。〇火星の表面は、赤っぽくみえる。これは、ほとんど砂漠のような場所。砂嵐が頻発するため、火星の表面の砂(赤っぽい砂)が舞い上がり周辺を覆い、赤っぽくみえる。赤っぽくみえる成分は、大気の中にあるごくわずかな酸素によって岩石中の鉄が、酸化した、酸化鉄(鉄さび)によるものです。〇火星の極冠、これは、地球でいう「北極」「南極」と似たようなイメージですが、火星も四季があり、極端に極冠の大きさが変わります。地球上では、北極・南極の氷の面積が、季節によって極端に変化することは、ありません。ただし、地球の氷の成分と火星の氷の成分は異なります。火星は、水が凍った氷ではなく、見えている極冠は、二酸化炭素でできています。二酸化炭素の氷のことを「ドライアイス」といいます。極冠の主成分は、「ドライアイス」。四季の変化で蒸発したり、凍ったり、つまり、大きくなったり、小さくなったりする。〇火星の自転軸約25度・地球は、約23.4度とよく似ている〇極冠(ドライアイス)部分の地下に「水」が凍った氷も存在していることが探査機の調査によってわかっています。〇火星の周りには、地球の月と同じように、衛星がある。火星には、二つの衛星「フォボス」と「ダイモス」この二つの衛星は、極めて小さい。他の惑星にも同様に衛星があるが、月のように大きな衛星は、異常に大きいともいえる。〇「フォボス」と「ダイモス」はいびつな形をしている。表面の様子を撮影(分光(虹色に分けるスペクトル観測))・分光観測をしてみると火星と木星の間に存在している小惑星によく似ている。おそらく、火星に接近した際に、火星の重力にとらえられて公転するようになったのでは?考えられていました。火星との距離は、「フォボス」約6000km 「ダイモス」約2万km〇JAXAでは、2024年に「フォボス」に向けて探査機を飛ばす計画です。「MMX」と呼ばれる探査計画で、表面の物質や内側の物質を持ち帰るサンプルリターン小惑星「イトカワ」や「りゅうぐう」よりもさらに遠い場所にある火星の衛星「フォボス」で行う。サンプルリターンによって「フォボス」が・どのようにできた天体なのか?・なぜ火星の周りをまわっているのか?火星自身がどのように形成されたのか?・火星には生命がいる可能性があるのか?このようななぞの解明に日本のJAXAが挑戦します。〇火星は、地球よりも早く進化した惑星と言われています。およそ46億年前に形成された惑星。45億年前から39億年前の時代地球と同じように表面は、海で覆われていたことが、ほぼわかっています。では、当時大量にあった水はどこへ行ってしまったのか?火星は、地球の10分の1の質量しかないため、そのいくつかは大気中へ逃げてしまったことでしょう。しかし、「氷」の存在「メタン」の存在が、生命が存在していると考える学者もいるくらいです。ただし、確実な証拠は...
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あらすじ・解説

解説は、国立天文台 縣さんです。問題で「火星にある極冠の氷は、主に何でできているか?」で、正解は、「二酸化炭素」でした。火星とは、どんな惑星でしょうか?〇火星は、地球の一つ外側を公転している惑星〇太陽から約2億2800万km離れている(地球は、約1億5000万km離れています。)〇地球が太陽の周りを1年(365日)をかけて1周公転しているのに対して、火星は、約1年11ヵ月(687日)〇自転周期は、地球では約23時間56分、火星は約24時間37分〇火星には四季の変化があります。四季があるということは、地球と同じように自転軸を傾けながら太陽の周りを公転している〇火星は、地球と同じように表面が岩石でできた岩石惑星または、地球型惑星と呼ばれます。〇火星の直径は、地球の約半分、重さは、質量でいうと約10分の1。質量が小さいため、重力・引っ張る力が弱くなるため、たくさんの大気を蓄えることが難しい。大気がある惑星とはいえ、金星や地球に比べて大気の量が少なく、薄い大気しかない。〇大気圧は、地球と比べると約1000分の6、つまり地球の100分の1以下となります。人類では、すぐ窒息してしまう。〇大気の成分は、金星と同じく「二酸化炭素(CO2)」が主成分。〇火星の表面は、赤っぽくみえる。これは、ほとんど砂漠のような場所。砂嵐が頻発するため、火星の表面の砂(赤っぽい砂)が舞い上がり周辺を覆い、赤っぽくみえる。赤っぽくみえる成分は、大気の中にあるごくわずかな酸素によって岩石中の鉄が、酸化した、酸化鉄(鉄さび)によるものです。〇火星の極冠、これは、地球でいう「北極」「南極」と似たようなイメージですが、火星も四季があり、極端に極冠の大きさが変わります。地球上では、北極・南極の氷の面積が、季節によって極端に変化することは、ありません。ただし、地球の氷の成分と火星の氷の成分は異なります。火星は、水が凍った氷ではなく、見えている極冠は、二酸化炭素でできています。二酸化炭素の氷のことを「ドライアイス」といいます。極冠の主成分は、「ドライアイス」。四季の変化で蒸発したり、凍ったり、つまり、大きくなったり、小さくなったりする。〇火星の自転軸約25度・地球は、約23.4度とよく似ている〇極冠(ドライアイス)部分の地下に「水」が凍った氷も存在していることが探査機の調査によってわかっています。〇火星の周りには、地球の月と同じように、衛星がある。火星には、二つの衛星「フォボス」と「ダイモス」この二つの衛星は、極めて小さい。他の惑星にも同様に衛星があるが、月のように大きな衛星は、異常に大きいともいえる。〇「フォボス」と「ダイモス」はいびつな形をしている。表面の様子を撮影(分光(虹色に分けるスペクトル観測))・分光観測をしてみると火星と木星の間に存在している小惑星によく似ている。おそらく、火星に接近した際に、火星の重力にとらえられて公転するようになったのでは?考えられていました。火星との距離は、「フォボス」約6000km 「ダイモス」約2万km〇JAXAでは、2024年に「フォボス」に向けて探査機を飛ばす計画です。「MMX」と呼ばれる探査計画で、表面の物質や内側の物質を持ち帰るサンプルリターン小惑星「イトカワ」や「りゅうぐう」よりもさらに遠い場所にある火星の衛星「フォボス」で行う。サンプルリターンによって「フォボス」が・どのようにできた天体なのか?・なぜ火星の周りをまわっているのか?火星自身がどのように形成されたのか?・火星には生命がいる可能性があるのか?このようななぞの解明に日本のJAXAが挑戦します。〇火星は、地球よりも早く進化した惑星と言われています。およそ46億年前に形成された惑星。45億年前から39億年前の時代地球と同じように表面は、海で覆われていたことが、ほぼわかっています。では、当時大量にあった水はどこへ行ってしまったのか?火星は、地球の10分の1の質量しかないため、そのいくつかは大気中へ逃げてしまったことでしょう。しかし、「氷」の存在「メタン」の存在が、生命が存在していると考える学者もいるくらいです。ただし、確実な証拠は...

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