
誰も気づいてないのではなく、誰も成立させられないから。ファンが多いのに日常回は少ない市場の事情 #215
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このコンテンツについて
いわゆる「日常回」が好き、という人は多いのではないでしょうか。でもそれは、例えばバトル中心の物語の中で、日常回が「特別な幕間」として存在しているからこそ。
もしストーリーが日常回ばかりになれば、それはもう特別なものではなくなり、急激に魅力を失ってしまうことでしょう。
漫画家志望者の中には、「日常回的なテイストが多めの漫画があまり市場にないのは、その良さに気づいていない人が多いからではないか。だから自分がそこに取り組めば、勝てるのではないか」的な発想で、企画をつくる人が意外に多くいます。
しかし、そういうサイドストーリーをメインにしようという企画が市場に少ないのは「まだ誰にも気づかれていないから」ではなく、「多くの人が試みたが、やはり難しかったから」なのです。
もし本当の意味で「普通の日常」を描こうとした場合、普通の日常に対する並外れた解像度と演出力が必要になります。
さらに、ストーリーの軸になってくるのは「普通の日常の中の非日常」にならざるを得ません。そうなるともう、本当に描きたかった日常とは、全く違う日常を描くことになっているでしょう。
非日常を描くのが漫画だからこそ、日常を描くことが特別=非日常になる……。
今回は、そんな禅問答のようなお話を繰り広げております。