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始末とは倹約のことですが、日本全国で通用する言葉ではありません。経済が冷え込んだ時、このネタの智慧を生かせばよいのではないでしょうか。

昔は、このネタの主人公のような考えを持つ若旦那が存在したのかも知れません。令和の今日、同意しにくい所も多々ありますが、そのような複雑な心理状態が、ネタの味を深くしているようです。

「スタジオ録音の怪異談」 四代目 桂文我。スタジオ録音で「怪異談」を収録する作業は、毎月開催の猫間川寄席の会場となる、玉造・さんくすホールで行われていますが、収録が深夜に及ぶことも多くあり…

昔の雑誌に掲載され、眠っていた落語を、上方落語に構成し直し、一席の怪談噺に纏めました。男女の色恋沙汰が事件に繋がるのは当然とは言え、それが怪談に移行するのが、語り芸の面白い所

お伊勢参りの大河落語に『東の旅』があり、大阪から見て、伊勢が東の方角に該ることから、その名称が付きました。全部で二十席ほどありますが、その中で『七度狐』は上演頻度が抜群。

お伊勢参りの落語の一つですが、このネタの要素を取り出し、三代目三遊亭金馬が「居酒屋」という名作に仕立て上げ、大いに人気を博しました。

昔の速記本に残っていた珍品を、纏め直した一席です。

細かく演じることが出来れば、かなり楽しんでいただけるネタでしょう。

東京落語の『時そば』は、上方落語の『時うどん』を、東京流に改良したと記した本が大半ですが、そんな証拠はありません。

約二百年前に活躍した初代桂文治が創作した落語と言われていますが、桂文治の作品は百人一首を題材にしたネタも幾つか見られ、『崇徳院』の他、『千早ふる』『染色』というユニークな落語が、平成の今日でも演じ続けられているのです。

手相・顔相・骨相など、人の運勢を見る鑑定手段は様々あるようです。

歌舞伎や文楽でお馴染みの『近頃河原達引』の猿廻しのパロディになっている落語で、別名『堀川』とも言います。後半で義太夫を語らなければならないので、浄瑠璃が語れない者は浄瑠璃の前で切ることになりますが、とても勿体無い。

能や歌舞伎で有名な『船弁慶』をパロディにした、上方落語屈指の夏の爆笑ネタです。季節感・夫婦喧嘩・船遊びと、楽しみ所が満載。この落語に接する頃になると、「いよいよ、夏本番！」という気になります。

戦後、貴重な落語を後輩に伝えた、初代橘ノ圓都が十八番にしていた落語です。浄瑠璃好きだっただけに、浄瑠璃の出て来るネタを好んで上演したことで、辛うじて、この落語も伝えられました。

中国笑話を数多く集めた『笑府』という書物と、織田信長のお伽衆野間藤六の物語に原話が見られ、「寿限無」「時そば」と並び、昔から広く知られている落語ですが、短編扱いの東京落語に比べ、上方落語では長編大作と…

昔の速記本へ掲載されている短編ですが、かなり面白い！浄瑠璃が流行った時代、どのようなウケ方をしていたのか、見たいものです。決して、滅んでしまうネタではないと思いますが、如何でしょうか？

仏教説話を集めた本の中から、落語になる題材を選び、桂文我が一席のネタに纏めました。修行を積んだ僧侶とは言え、やはり、人の子。昔、本当に、このようなことがあったのかも知れません。

戦前に刊行された落語の速記本の中で、ヒッソリと眠っていたネタです。恐らく、昔の寄席では、時間が短く、オチも優れている落語が、重宝されたのでしょう。

東京落語では、「干物箱」という演題で、寄席や落語会では上演頻度の高いネタです。以前は、昭和の名人と言われた八代目桂文楽の名演が光っていました。

世間では、知らない間に犯罪へ巻き込まれている場合もあります。それは昔も今も変わらないようで、前世からの因縁と諦めなければならないのかも知れません。