キチガイ地獄
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ナレーター:
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西村 健志
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著者:
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夢野 久作
このコンテンツについて
<内容紹介>
……やッ……院長さんですか。どうもお邪魔します。
精神状態が回復した「私」は退院するために院長に相談する。事業を聞かないと退院させる訳には行かないという院長。
「私」は事情を一通り話す代わりに、他の人へ漏らさないことを約束する。なぜなら、命に関わる重大な問題だからだ。院長は秘密を漏らしてたら商売にならないと話した。
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次々と話が展開していく中で徐々に「私」という人間が見えてくる。一体「私」とは誰なのだろうか?衝撃の結末とは?
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
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「ウワッ。タタ大将オッ」という悲鳴に近い絶叫が私の背後に起った……又誰かやられたか……
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――ホントウの悪魔とは、自分を悪魔と思っていない人間を指して云うのである――自分では夢にも気付かないまんまに、他人の幸福や生命をあらゆる残忍な方法で否定しながら、平気の平左で白昼の大道を濶歩して行くものが、ホントウの悪魔でなければならぬ――
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ストーリー
『私はもう近いうちに日本と戦争をして戦死をするのです。ですからもう、貴女以外の女の人と結婚する事は出来ないのです。貴女と一緒に天国に行くよりほかに楽しみは無くなったのです。ですから満足して、私の云う事をきいて頂戴。温柔おとなしく私の云う通りになって死んで頂戴。ね……わかったでしょう。』ウラジオストクの踊り子ワーニャと若きアメリカ人士官ヤングは互いを傷つけあうような夜の営みを持つ関係になっていた二人は、近々出帆のため別れを余儀なくされることになる。別れたくないワーニャにヤングが持ちかけたアイディアは、支那米の袋に入って軍艦に忍び込みアメリカへ亡命するというものだった。お互いを傷つけることで愛を確かめる行為の最終的な形を、ワーニャに教え込んだヤングが出帆の夜に"持ち込んだ"軍艦の底には、似たような米袋が数多く運び込まれているだった。洗脳されたワーニャの行く末は如何に。想いを遂げる方法は一つ。鋭く冷たく光ったナイフによってなされるのか・・・。
著者: 夢野 久作
キチガイ地獄に寄せられたリスナーの声
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ストーリー
- Kindleのお客様
- 2023/12/01
リアリティーが無い。
中学の頃、友達が「ドグラマグラ」という小説を持ってきて、「これを読んだ人が頭おかしくなってんて。読んでみようか」。と持ってきた。その時は怖くて読まなかったが、今になって、その著者の小説とはどんなものだろうと思って、聴いてみた。気狂いの人の心理を描いているつもりかも知れないが、現実にはありえない設定。ありえない話。リアリティが無いので全然恐ろしくない。これなら「ドグラマグラ」も大したこと無いかもと思ってしまった。何があり得ないかというと、登場人物のキャラクター。まだ、ゾンビ映画の方が、リアリティーある。
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