氷の涯
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ナレーター:
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斉藤 範子
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著者:
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夢野 久作
このコンテンツについて
陸軍歩兵一等卒・上村作次郎がハルビン駐在の日本軍司令部に当番卒として勤務中、十五万円の公金がなくなる事件が起こった。毎日退屈していた僕は、事件捜査のお使い仕事をきっかけに、心機一転、探偵趣味に走る。人の思惑が渦巻く中、やがて事件に巻き込まれた。かけられた嫌疑は、売国、背任、横領、虚偽の訴え、誘拐、放火、殺人など。日本軍・白軍・赤軍の三方から疑われ、八方塞がりに追いつめられた―。僕がシベリアの氷の涯に生涯を葬るに至った、事件の真相とは。©2022 PanRolling
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「ウハハハハ……云う事を聴かねえとコレだぞ」
「致します致します。何でも致します。……すぐに……すぐに船から下して下さい。殺さないで下さい」
「知ってやがったか。ワハハハハハハハ」
昭和二年頃の十月の末だったっけ……
足音高くブリッジに登って行った俺は、船長(おやじ)の背後でワザと足音高く立停まった。
「おはよう……」と声をかけたがは見向きもしない。何しろ船長仲間でも指折の変人だからね。何か一心に考えていたらしい。俺は右手に提げた黄色い、四角い紙包を船長の鼻の先にブラ下げてキリキリと回転さした。
「御註文のチベット紅茶です。やッと探し出したんです」
船長(おやじ)はやっとびっくりしたらしく首を縮めた。無言のまま六尺豊かの長身をニューとこっちへ向けて紅茶を受取った。
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私はお願いする。私が死んだ後にどなたでもよろしいからこの遺書を世間に発表していただきたい。当世の学問をした人は或は笑われるかも知れぬが、しかし……
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氷の涯に寄せられたリスナーの声
カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。
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総合評価
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ナレーション
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- 2023/01/10
先が知りたくなる物語展開
夢野久作の作品は今までちゃんと触れたことがなく、何となくタイトルに惹かれて聴いてみました。
数々の罪を重ね、なぜそうなったのかという問いから始まるので、自然と先が知りたいと思わせる展開が面白かったです。
ナレーションも良くて引き込まれました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- hana
- 2022/11/07
夢野久作=ドグラマグラ
個人的には夢野久作=ドグラマグラというイメージを崩すぐらいおもしろい作品だと思います。
美しくて悲しい・・・。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- k.sou
- 2023/04/26
少しクセが強いかも
夢野久作作品はコレがはじめて
探偵もの?というにはなんだか独特な感じがします。
作次郎のキャラクターは面白みがありよかったです
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- tkhsh
- 2023/06/02
語りで解き明かす
タイトルが素敵な響きだなと思いました。ちょっと頭を使うので、オーディブルで少しずつ聞き進められて良かったです。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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- 2022/08/18
訳わからないけど、夢野久作っぽい
ストーリーはなんかもう意味がわからない。行き当たりばったり過ぎないか?というか、なんでニーナは主人公に惚れたの?そして、15万の話は何だったの?銀月の話とか、スパイの話も意味わからん・・・。
ナレーションは演じ分けが上手いとは思う。あと、夢野久作っぽい描写表現は良い(ステキにロシア語ができる、とか)。
ストーリーは意味わからな過ぎて1から1.5、雰囲気が4という感じだけど、夢野久作のこの変な雰囲気は大好きです。評価は難しいけど、普通に見てあまり高くはない感じかなと思います。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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