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サマリー
あらすじ・解説
序)「ロクでもない素晴らしき世界」
・この世界は素晴らしいもので満ちているのに、ロクでもない現実が突き付けられる。私たちは戸惑い、世界の意味、いのちの意味を問われる。
・私たちのいのちは「授かりもの」である。聖書を通して語りかけてくださる神との出会いが、私たちに希望を与える。
1)私たちの世界と地続きの歪んだ世界~~A.D.30 年春のエルサレム~
・四者の登場人物によって、この出来事が展開する。
①ピラト:ローマ帝国の役人で総督。ユダヤ属州に派遣された。ユダヤ属州はローマ帝国の中で統治が難しい地域。ユダヤ人の唯一神信仰へのこだわりの強さがたびたび暴動を引き起こした。ピラトの人生哲学は「事なかれ主義」。正義や理想がないわけではないが、二の次だった。
②バラバ:ローマ帝国の支配からユダヤ人を解放しようと信仰心によって立ち上がり、革命を起こそうとしたが、失敗した。神が味方してくれると信じたが、そうならなかった。
③群衆:匿名の安心感の中で声を上げ、ピラトの脅威となった。
④祭司長たち:ローマが保護するユダヤ人の信仰に関する権威。ピラトの弱みにつけこんで立ち回る「ずるい人々」。
2)ロクでもない人々のロクでもない行動が巻き起こす十字架刑
・この日の前日に祭司長たちは、総督に頼んで派兵し「お尋ね者」を捕らえていたが、ピラトの調べでは無罪放免がふさわしかった。
・祭りに合わせて行う恩赦で、この男を釈放すれば群衆の人気を取り、祭司長たちに一泡吹かせられるとピラトは計算した。
・ピラトの計算を超え、祭司長たちの思惑は強く、群衆は扇動され、ピラトの事なかれ主義も手伝って、十字架刑がねじ込まれる結果になった。
3)ロクでもない世界をひっくり返す福音
・もしこの出来事がここで終わるなら、絶望しかないが、福音書には続きがある。この男(イエス・キリスト)は十字架にかけられ、死んで葬られて三日後、よみがえった!(参照:第一コリント 15 章 3~4 節)
・素晴らしき世界にロクでもないものを持ち込んでしまうのは、人間の心の闇(罪)。私たちの心から神が締め出されるなら、神のいない世界になる。
・十字架につけろと叫ぶ人々のただ中に、救い主イエスは黙って立っておられる。その罪をすべて引き取る救い主として彼は十字架にかかられた。
・救い主イエスを信じるなら、神が味方する革命があなたの心と人生に始まり、あなた自身が、この歪んだ世界で希望の人になれる。
結)革命は一人ではできないから~A.D.2025 春の府中で~
・次世代を担う子どもたちのために、大人たちよ、輝こう!