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サマリー
あらすじ・解説
最愛の妹・トシの死。その大きな悲しみを纏いながら、賢治は当時の日本の最北端・サハリンへと向かう。その時に書かれた心象スケッチと賢治の気持ちを紹介したい。 =========================================== 【内容】 0:00 今回はトシの死を受けて賢治が北へ北へと行った話です
2:52 トシの死について。1922年11月27日の20:30過ぎ、結核で24歳で亡くなる。
3:24 妹の死を受けて、賢治は半年ほど作品を書けなくなった。
4:30 約半年後、トシが亡くなった日の心象スケッチ3作品を書いた。『永訣の朝』『松の針』『無声慟哭』。心象スケッチの日付はトシの亡くなった1922年11月27日となっている。
5:42 『永訣の朝』。トシが亡くなる日の朝のこと。
8:09 『松の針』。雪と一緒に取った松の枝を手にしたトシのこと。
9:22 『無声慟哭』。トシが亡くなる間際のこと。
9:43 これら3つの心象スケッチは「1人で行かないでくれ」「一緒に天まで行きたい」「天に行ってほしい」というような賢治の気持ちが表れている。
11:24 『風林』。生徒を連れて岩手山に登った時のこと。林に立つと、トシを思い出す。
12:21 『白い鳥』。鳥を見て、トシだと思った時のこと。
13:33 亡くなった人が蝶々に生まれ変わっているかも、みたいな話。
15:48 7/31~8/12までサハリンの製紙工場へ行く。生徒の就職依頼で行くのだが、道中でトシを探す。
17:41 今回と次回で『青森挽歌』『宗谷挽歌』『オホーツク挽歌』『噴火湾(ノクターン)』の4作品を紹介したい。
18:42 挽歌とは何か。死者を葬る時に棺を挽く人が歌う、死を悲しむ歌。英語で言うとElegy。ちなみに政治郎の父は宮沢喜助。
20:12 『青森挽歌』。青森行きの列車の中で書かれたスケッチ。トシはたったひとりで行ったのだろうか。どこにいってしまったのか。宗谷海峡でチャレンジしよう、と。
22:09 『宗谷挽歌』。ずっとトシに呼びかけている。トシが海の底にいると思っている。呼びかけられたら海の底に行こうと思っている。でも自殺するわけじゃない。ただ落ちたいだけ。また、もし我々の信仰している日蓮宗の道が間違っていたとしたら教えてくれ、とも言っているのかも。
26:39 『オホーツク挽歌』。当時の日本の最北端・栄浜に到着。口に貝殻を含み眠る儀式を行う。それでも会えない。
帰り道に書いたスケッチ『噴火湾(ノクターン)』は次回紹介します。
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