「やりたいことをやる」だけでは人生の主人公にはなれない
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ナレーター:
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古川 雅達
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著者:
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内田 樹
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「働くことが生きがい」という人もいれば、「仕事は生活していくための手段」であって、できることなら遊んで暮らしたい、という人もいます。人間にとって「働く」とはどういうことでしょうか。 「働くとはどういうことか?」 大切な主題なので、じっくり論じることにします。 働くこととは何か。それを定義してみましょう。 「それが何であるか」を実定的に定義するよりは、「それが何でないか」を詰めていったほうが話が早いということがよくあります。今回もその手を使ってみましょう。 「働くこと」、「労働」の対立概念は何でしょうか。それは「何でない」のか? 「怠けること」でしょうか? なるほど、そういう二項対立もありそうです。 労働と無為。 でも、ほんとうにそうでしょうか。 よく考えてください。「無為」の対立概念は「有為」です。(本文より) 内田樹&平川克美「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
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労働とは不自然なものである。
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著者: 内田 樹
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昨今、ブラック企業の問題が取り上げられるようになりましたが、その一方で大企業であれば安心、というほど話は単純ではないように感じます。多くの人が会社組織に所属する現代において、私たちはどのような会社、あるいは組織を選ぶべきでしょうか。 「会社」というもののあり方はもうこの50年ですっかり様変わりしてしまいました。1960年頃のサラリーマン映画(森繁久彌の『社長漫遊記』シリーズとかクレージーキャッツの『無責任』シリーズとか)の登場人物たちが「会社」というときのニュアンスはもう現代のサラリーマンにはほとんど共感不能でしょう。(本文より) 内田樹&平川克美「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
著者: 内田 樹
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フェアネス(公平・公正)とは何でしょうか。中央と地方、老人と若者、富裕層と貧困層。今の日本ではさまざまなところで不公平感が高まっています。しかしそもそも社会がどうなれば「公平・公正である」と言えるのか? と考えると、一筋縄ではいかないように感じます。 ちょっと武者震いするようなよい質問であります。 フェアネスとは何か。 たしかに僕はこれまでこの言葉を頻繁(ひん ぱん)に使ってきていながら、その定義を「自明」のことだと思って、改めて吟味したことがありませんでした。ご質問をいただいたことを奇貨として、この語の意味について考えてみたいと思います。 ある語の定義をするときのやり方は記号論的には定型があります。「それが何でないか」から詰めてゆくのです。 フェア(fair)の反対語は何でしょう。よく使われるのはunfairです。でも、これは「フェアじゃない」ですから、何も言っていないのと同じ。 僕の見るところ、一番印象的な反対語はfoulです。(本文より) 内田樹&平川克美のメルマガ「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
著者: 内田 樹
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小さな子どもを持つ親の多くは、サンタクロースを演じます。子どもには気づかれないように、しかし子どもが欲しがるプレゼントを枕元に置くサンタクロースというのは、ある意味で「贈与」の理想のように感じます。 サンタクロースの存在をいつまで信じていたのかという問いの答えは人によってさまざまで、僕が訊いた中では「20歳すぎまで信じていた」という人もいましたし、「小学校低学年でわかった」という人もいました。 ただ、共通するのは、あるクリスマスの日に一挙にわかったのではなく、何年かかけてしだいにわかってきたということです。 実際にお父さんが枕元でごそごそやっているのを子どもは視認することもよくあるわけですけれど、そういう場合には、「お父さんは夢遊病状態にあり、サンタさんが憑依(ひょ うい)して、その贈与行為を代行しているのである」という説明を子どもたち自身が(しばしば自主的に)採用して、その事態を合理化しているようです。 子どもを持つ何人かからの聞き取りではおおむねそうでした。(本文より) 内田樹&平川克美「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
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死について考える
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「死について考える」というのはたいへんに難しいことです。 わりと簡単に「死」を口にする人がいますけれど、どこまで本気でそう言っているのか、僕にはよくわかりません。なにしろ生きている人間は誰も死んだことがないんですから。「臨死体験をしたことがある」という人がたまにいますけれど、それだって「死にかけた」のであって、ほんとうに「死んだ」わけじゃありません。 大学生の頃に、「私、一度自殺したことがあるの」という女の人に出会ったことがありました。じゃあ、今ここにいるあんたは幽霊か。こういうときの言葉の使い方はもうすこし厳密にして欲しいものですね。 僕はもちろん死んだことがありませんし、「死を経験した」という人に会ったこともありません。他のことなら、自分が経験しなくても、信じられないような経験をした人の話を聴く機会がどこかでありますが、死についてだけはそれがない。(本文より) 内田樹&平川克美「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
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納得です‼️
- 投稿者: あやや 日付: 2022/06/15
著者: 内田 樹
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フェアネス(公平・公正)とは何か
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納得です‼️
- 投稿者: あやや 日付: 2022/06/15
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映画『何者』評〜水面下でディスり合う若者たち
- 著者: 切通 理作
- ナレーター: 菅沢 公平
- 再生時間: 9 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
青春映画の傑作として評価された『桐島、部活やめるってよ』(2012)の原作者である平成生まれの若手作家・朝井リョウの小説を映像化。監督は演劇集団『ポツドール』を主宰する劇作家・演出家で、映画では『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010)や、自作舞台の映像化『愛の渦』(2014)等を手掛けた三浦大輔。 佐藤健(さとう・たける)、菅田将樹(すだ・まさき)、二階堂ふみ、有村架純(ありむら・かすみ)、岡田将生(おかだ・まさき)が演じる5人が、就職活動に悩むお互いを表面上では励ましながらも、水面下でけん制し合う若者たちを演じている。佐藤の先輩役として山田孝之(やまだ・たかゆき)も出演。 就活といっても、企業側が彼らをどういう基準で採用・不採用にするのかという基準は一切示されない。彼らの態度の何がプラスで何がマイナスだったのかも明示されないのだ。(本文より)切通理作の「映画の友よ」はこちらから→http://yakan-hiko.com/risaku.html
著者: 切通 理作
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驚きがなければ、他人に共感することなどできない
- 著者: 名越 康文
- ナレーター: 根本 泰彦
- 再生時間: 13 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
相手の痛みを知る、もしくは喜びをわかちあうという意味での共感は、人と人とがコミュニケーションする上での基盤といってもいいものです。また、大自然の美しい景色や素晴らしい芸術に触れたときに僕たちの心が揺さぶられるのは、僕らが「モノ」や「コト」に感応、あるいは共感する力を持っているからです。(本文より) 精神科医名越康文メルマガ「生きるための対話(dialogue)」はこちらから→http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
著者: 名越 康文
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私が現役であることを思い知った夜
- 著者: 甲野 善紀
- ナレーター: 後藤 敦
- 再生時間: 20 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
■凄まじい寂寥感2012年10月5日。新潮社主催の小林秀雄賞、新潮ドキュメント賞の授賞式とパーティーに行く。毎年10月の第一金曜日は、この授賞式と決まっているので、空けるようにしているのだが、その理由の何割かは養老孟司先生にお会いしたいという理由があったと思う。ただ、今回、図らずも、そう遠くない時期に「お会いしてお話しをしましょう」と約束していた増田俊也氏が『木村政彦は、なぜ力道山を殺さなかったか』で新潮ドキュメント賞を受賞され、まずそのお祝いを申し上げたい、という大きな出席理由があった。新潮社の足立真穂女史に養老先生共々、増田氏を紹介して頂き、御挨拶をした。さすがに格闘技雑誌のカメラマン等も撮影に来ていて、養老先生も含めて3人での写真を依頼され、カメラに収まった。その後、増田氏の北大柔道部時代の部員の方々(増田氏が武術雑誌に連載されている、北大時代を回想されているノンフィクション「七帝柔道記」に登場されている柔道部員の名札をつけた方々)に、「あの甲野先生ですよね」と話しかけられたので、「リアルファイトをされている方々は、私のような者は胡散臭く感じられるでしょう」と言ったところから会話が始まる。(本文から)甲野善紀の「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」はこちらから→http://yakan-hiko.com/kono.html
著者: 甲野 善紀
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「読めない本」を持ち歩こう
- 著者: 名越 康文
- ナレーター: 根本 泰彦
- 再生時間: 10 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
人生の中で「限界を超える」経験を時々しておくこと。これは、けっこう大切なことなんです。それは別に、周囲から評価されるようなことじゃなくてもいい。自分なりに何か、「限界を超える」テーマを持っておくのがいいんですね。 自分の限界を超える体験をすると、心の奥底からふつふつと勇気が湧き上がってきます。といっても、別に、めちゃくちゃきついことなんてやる必要はありません。例えば「とにかくゆっくり動く」なんていう、ちょっと変わったテーマにチャレンジしてみてもいい。(本文より) 精神科医名越康文メルマガ「生きるための対話(dialogue)」はこちらから→http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
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読書の真髄
- 投稿者: クマウゼヴィッツ 日付: 2023/01/09
著者: 名越 康文
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聖徳太子に憲法の「道理」を学ぶ
- 著者: 平川 克美
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 22 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
・現実的な選択をすればいい 護憲か、改憲か。 いつものように、お互いに相いれない主張がぶつかり合い、感情的な言葉のやり取りが繰り広げられている。 ある国会議員は言う。現行憲法はアメリカによる押し付けであり、この憲法下で日本人は平和ボケし、近隣諸国から馬鹿にされ、領海を侵犯されても手も足も出せない状態になっている。だからこれをすぐに改めなくてはならないと。 日本維新の会は、その綱領の中で、「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」と言っている。 いさましくも空疎な言葉の羅列と言わざるをえない。「国家を蘇生させる」ということは、今は瀕死であるのか、すでに死んじゃっているのか、大変な事態であるようだ。(本文より)内田樹&平川克美の「大人の条件」はこちらから→https://yakan-hiko.com/uchida.html
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護憲派がお花畑と呼ばれる理由が解りました
- 投稿者: 北山 日付: 2023/02/04
著者: 平川 克美
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「たとえ」の功罪
- 著者: 甲野 善紀
- ナレーター: 北條 仁吾
- 再生時間: 7 分
- オリジナル版
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ナレーション
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ストーリー
何か物事を説明する時、人はよく「たとえ」を使う。「たとえ」は普通は「例え」の字を使うことが多く、私も普段はこの字を使うが、「譬え」とも書き、本来は私もこの字を使いたいと思っているので、今回の「松聲館日乗」では、「譬え」の字を主に使っていきたいと思う。 さて、この「譬え」だが、物事を他人にわかりやすく説明する時、きわめて便利だから、私もしばしばこれを使う。しかし、「譬え」は便利なだけに問題も多い。なぜなら他人にある事を説得しようという場合、諺と同じく状況に応じて恣意的に「譬え」を例に出して説明するからである。 たとえば、「磁石のSとN」「男と女」は「違うから相手を引き寄せやすい」と説明するかと思えば、「朱に交われば赤くなる」、「類は友を持って集まる」という「同じようなものは集まりやすい」という諺を引いて、全く別の状況を相手に納得させようとする。このような事は新宗教の幹部や教師の講話などに極めてその例が多い。(本文より)甲野善紀の「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」はこちらから→http://yakan-hiko.com/kono.html
著者: 甲野 善紀
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本が売れなくなった理由
- 著者: 岩崎 夏海
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 8 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
最近、本が売れない。 その理由はいろいろあるだろうが、まず、ぼく自身が本を読まなくなった。ぼくは、炭坑のカナリアみたいなところがあって、ぼくの好きなものは流行るし、嫌いなものは流行らない。いうなればアーリーアダプターだ。 ぼくは狙って、あるいは好きこのんでアーリーアダプターになったわけではない。気づいたらなっていた。それも、子供の頃にほとんどその骨格ができていた。その頃から、ぼくが好きなものは流行るし、嫌いなものは流行らないという傾向があった。 そのぼくが、昔は本を読んでいたが、今は読まなくなったわけだから、本というものは本当に売れなくなったのだろうと思わされる。だから、本が売れない理由を分析するには、ぼく自身を分析するのが、一番手っ取り早い。 (本文より)岩崎夏海「ハックルベリーに会いに行く」はこちらから→http://yakan-hiko.com/huckleberry.html
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オチがない
- 投稿者: Amazon カスタマー 日付: 2018/05/11
著者: 岩崎 夏海