人生はゴールのありかがわからないレースのようなもの
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後藤 敦
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著者:
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茂木 健一郎
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あれは、確か小学校低学年。おそらくは、一年か二年生の頃。社会科見学で、近郊の城址のようなところに行った。 季節は、夏が終わって秋が始まろうとしていた。ススキの穂が、そろそろ色づいて、揺れている。青空が広がり、私たちの心は、まだ人生のやっかいな重さを知らずにいた。 あの頃、遠足には、胸を焦がす爆発的な喜びがあった。何しろ、バスに乗ってみんなでどこかに行くということ自体が、人生でほとんど初めて。「一回性」という渦が、生を包んでいたのである。 お昼を食べたのは、手頃な広さの草むら。みんなで座って、おにぎりやウィンナーやらをわいわい騒ぎながら口にするのは、心から楽しかった。 早めに食べ終わったやつらが、そのあたりをふらふらし始めたのだと思う。その広場から少し道を下がったあたりから、大声で叫ぶのが聞こえた。 「クマの穴がある! クマの穴がある!」 なんだろう。私を含めて、何人かが立ち上がった。「クマの穴がある!」という声を聞いたときに、胸に立ったさざ波を、私は今でもはっきりと覚えている。。(本文より) 茂木健一郎の「樹下の微睡み」はこちらから→http://yakan-hiko.com/mogi.html
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田舎の小さな街を仕事で訪れた時のことである。 夕方、少し空いたのでぶらぶらと散歩した。見知らぬ風景を見ていると、胸がきゅんと苦しくなる。もし、この街で生まれ育ったら。子ども時代を過ごしたら。あの道筋をこういって、神社を駆け上がって、目を輝かせてやがて母親が夕飯を作っているわが家へと帰っていくのだろう。(本文より) 脳科学者茂木健一郎の原点ともいうべき書籍『生きて死ぬ私』の続編となるエッセイ「続・生きて死ぬ私」を連載したメルマガ「樹下の微睡み」はこちらから→http://yakan-hiko.com/mogi.html
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自分という存在が、果たして他人に受け入れられるのかどうか。私たちの幸せは、多くが、その一点にかかっている。誰も、一人では生きてはいけないのだ。 もしも誰かに受け入れられたら、それは奇跡のようなこと。多くの場合、何とか大丈夫。誰かが受け入れてくれる。 だけど、どうしても、自信を持てない時間がある。自分という存在が、イヤで、こわくてたまらない。自分自身がどうしても受け入れられない。そんな、人生の季節があるのだ。 私もそんなことがあった。神経質な自分が情けなくて、どうにかしたくて、でもどうにもならない。そんな気持ちが、心の奥の中にしまわれてしまっていた。しまわれている分、やっかいだった。(本文より) 脳科学者茂木健一郎の原点ともいうべき書籍『生きて死ぬ私』の続編となるエッセイ「続・生きて死ぬ私」を連載したメルマガ茂木健一郎「樹下の微睡み」はこちらから→http://yakan-hiko.com/mogi.html
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ぼくは、大学院の博士課程の修了目前の二月くらいまで、就職が決まらなかった。それで、本当に困ったなあ、と思っていた。 研究室の先輩には、「茂木くん、研究生の手続きをしておいた方がいいよ」と言われた。「履歴書に穴が開く」ということを忌み嫌う日本社会の風土を初めて知ったのも、この頃である。 幸い、理化学研究所に新しくできたばかりの脳の研究グループに拾われた。トップは、伊藤正男先生だった。和光市の研究所を訪問して、伊藤先生とお話しして、5分くらい経った時に、「4月から来ていいよ」と言われた。なんだか、正直、ほっとした。4月から、和光市のキャンパスに通った。何から何まで、新鮮だった。自由な研究環境で、のびのびと思索することができた。その頃のことが、現在に至るまでの私の礎となってくれている。(本文より) 脳科学者茂木健一郎の原点ともいうべき書籍『生きて死ぬ私』の続編となるエッセイ「続・生きて死ぬ私」を連載したメルマガ茂木健一郎「樹下の微睡み」はこちらから→http://yakan-hiko.com/mogi.html
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ぼくは、海で泳ぐのが、こわくて仕方がない。プールと違って、水がどこまでも続いている、あの状況が不安でたまらない。 小学校のときに水泳大会の練習をして、中学では水泳部だったから、泳げないわけではない。200メートル平泳ぎに出たけれども、とても苦しかったなあ。でも、もちろん完泳した。 その気になれば、ずいぶん遠くまで、長い間泳いでいられるはずだ。だけど、海で泳ぐのは、突き上げるような恐怖がある。それは、肉体的なものというよりは、心理的なものなのだろう。(本文より) 脳科学者茂木健一郎の原点ともいうべき書籍『生きて死ぬ私』の続編となるエッセイ「続・生きて死ぬ私」を連載したメルマガ茂木健一郎「樹下の微睡み」はこちらから→http://yakan-hiko.com/mogi.html
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著者: 茂木 健一郎
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一番成長する!--茂木健一郎
本の読み方ひとつで、人は大きく変わることができるのだ。
最新テクノロジーから、文学、芸術、経済学にいたるまで、縦横無尽の知識と鋭い知性を持った脳科学者の「頭の中」を明らかにする、完全読書ガイド!
◎頭のいい人は、何を、どう読んでいる?
◎「話のネタ」にしたい本を選べ
◎今の自分より「ワンランク上」と「ジャンル違い」を意識する
◎1日たった10ページ!「同時進行で、複数読む」
◎「積ん読」も、確実に脳の肥やしになる――その理由
◎今、読んでいる本が、「あなたはどういう人間か」を物語る
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匿名
- 投稿者: フォンテインスモール 日付: 2018/02/16
著者: 茂木 健一郎
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脳を最高に活かせる人の朝時間 頭も心もポジティブに
- 著者: 茂木 健一郎
- ナレーター: 豊岡 聡仁
- 再生時間: 4 時間 5 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
朝こそ、脳が喜ぶことをやりなさい!――――
仕事で成功している人・幸せな人生を送る人と、そうでない人との違いは「朝時間」の過ごし方にあった!?
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脳が喜ぶこと朝‼️
- 投稿者: KIMIKO 日付: 2020/05/04
著者: 茂木 健一郎
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孤独になると結果が出せる
- 著者: 茂木 健一郎
- ナレーター: 小柴 大始
- 再生時間: 4 時間 49 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
「これなら結果を出せる! 」と思えるプランがあるのに、 実行過程のネゴシエーションを考えると一気に気持ちが萎えてしまう。
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私の現在地を全肯定してくれた❗️
- 投稿者: Nonfiction-Walker 日付: 2024/06/01
著者: 茂木 健一郎
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10年後の名刺――「なりたい自分」に近づくためのヒント
- 著者: 崎山みゆき
- ナレーター: 八木田幸恵
- 再生時間: 3 時間 36 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
自分を楽しむ生き方・働き方をしましょう! 「自分探しの樹海」にはまり込んでいる女性たちにお会いすることが、 年々増えてきました。(中略) 彼女たちは、決して自分の殻に引きこもっていたり、 人生に対して投げやりになっているわけではありません。 むしろ、世間でいうところの良い会社に勤めていて、 流行の服をまとい、ブランド物のバッグを持っていたりします。 しかし、心の中では、「今のままでいいのかしら?」と、 不安に感じている……。(中略) 私は、自分探しの樹海にはまり込んでいる方たちが、一秒でも早くそこから 抜け出して、明るい自分の道を歩むお手伝いをしたい――といつも考えるようになり、 この本が生まれました。(はじめに...
著者: 崎山みゆき
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人工知能で世界は「マトリックス」に近づいていく?
- 著者: 家入 一真
- ナレーター: 清水 裕亮
- 再生時間: 14 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
■因果を求めない人工知能の世界 先日、人工知能に関する事業をしている人と合う機会がありました。 僕の会社が展開している採用系のサービスでも、人工知能などを用いることで、 マッチング部分でもっと手間を省いた方が絶対にいいと思っている。会社側がどういった人を求めているのか、応募者がどういった会社を望んでいるのかっていうことは、履歴書にたくさん文章を書けば伝わる問題でもないから。 もちろん最後は人間が面談することが必要なんだけど、その手前で機械ができる ことの精度を高められれば、可能性が広がるんじゃないかな。 例えばビッグデータやディープラーニング。これらは、今のトレンドといっちゃ あトレンドです。大量のデータを処理することで、あらゆることの確率が表で表 せるようになる。」(本文より) 家入一真 「家入学級」はこちらから→ http://yakan-hiko.com/ieiri.html
著者: 家入 一真
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山崎拓巳「ゴール設定が先! 方法は後!」(「拓巳日和」エッセンス・シリーズ8)
- 著者: 山崎 拓巳
- ナレーター: 山崎 拓巳
- 再生時間: 9 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
実現させたい夢を先に決めること――既に夢が叶った状態から物事を考え始めると、その瞬間から、色んな人や情報が自分のところに集まってくるのです。「ドリームが先だ!?ウ(How)は後だ!?という山崎拓巳さんの熱いコールに乗って、自分の夢もカンタンに叶えてしまいましょう!?<毎日を心豊かに過ごしたい!?のためにはどうしたらいいの?「拓巳日和エッセンス・シリーズ」は、夢-実現プロデューサー の山崎拓巳さんが贈る、「リッチマインドなわたし」になるためのショートセミナーです。> ○内容紹介 ドリームが先だ!?ウ(How)は後だ!?実現させたい夢を、先に決めよう/ゴール設定した瞬間、道は開ける!?世の中からキライな人をなくす方法/なぜ、相手のなかに嫌な部分が見えるのか?/「引っ付けて、外す」魔法のワーク ※本商品は、CDセミナー(「季刊 拓巳日和」巻八「ゴール設定が先!?法は後!?、5,000円、2009年、リブラ・エージェンシー刊)のダイジェスト版です。(C)しごとの自習室
著者: 山崎 拓巳
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医師がすすめる 自力でできる 弱った心臓を元気にする方法 心臓リハビリ メソッド
- 著者: 上月 正博
- ナレーター: 坂内 愛
- 再生時間: 5 時間 13 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
心臓は自分で治せない、遺伝だから、と諦めている人!そして「心臓に不安を抱える」すべての人、ぜひ読んでください。
著者: 上月 正博
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ど底辺ドクターが教える 医学部再受験 入る方法 出る方法
- 安易な医学部再受験はやめなさい
- 著者: ペンネームK.K.
- ナレーター: 紫都木 龍麻
- 再生時間: 1 時間 6 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
目次001 はじめに 002 第一章 医学部に入る方法~医学部刑務所への入所準備!~ 003 第一節 予備校はどうする?そんなもんどうでもいい!
著者: ペンネームK.K.
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慶應MCC夕学セレクション「日本とアジアの共生」
- 著者: 姜 尚中
- ナレーター: 姜 尚中
- 再生時間: 1 時間 9 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
アジアの冷戦構造を終結するには、北朝鮮問題の解決が不可欠・・・。在日韓国・朝鮮人二世である氏による、あたたかい独特の語り口調で東アジアのこれからを語ります。(C)姜尚中、慶應丸の内シティキャンパス
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勉強になりました。
- 投稿者: 匿名 日付: 2023/04/04
著者: 姜 尚中