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妊娠カレンダー

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妊娠カレンダー

著者: 小川 洋子
ナレーター: 荒巻 まりの
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このコンテンツについて

第104回(1990年)芥川龍之介賞受賞作

姉が出産する病院は、神秘的な器具に満ちた不思議の国……妊娠をきっかけにゆらぐ現実を描く芥川賞受賞作。「妊娠カレンダー」「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」©小川洋子 (P) 2018 Audible, Inc.
現代文学

妊娠カレンダーに寄せられたリスナーの声

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不気味な話

語彙力を増やすために本を読みなさい
という人はこういう本を読んでいるのかな。
想像しやすくて引き込まれました。

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全体的に悲しさと無力感が漂うストーリー。

芥川賞作品を何冊か読んだが、一番哀しさを感じるストーリー。どうしようもなさがあふれている。著者の人生観なんだろうが、この作品が賞を取ったということは、一般の人の人生観なのか。登場人物には邪悪な人は1人もいないし、いじめやパワハラ、セクハラのようなものがあるわけでもない。ただ、全ての登場人物に共通して言えることは、みんな無力感が漂っている。自分の人生を何か見えない大きな力でコントロールされているような、奴隷のような無力感だ。胎児の染色体によくないものが入っていると言われているグレープフルーツのジャムをひたすら作り、妊娠中の姉に食べさせる妹。まるで、わざと奇形児の子供を産ませようとしているかのようだ。最後に光を感じる場面があるが、それでも赤ちゃんが産まれてくることには喜ぶ気持ちがあるのか。細かいことにいちいち気持ちがいく描写に、登場人物の繊細さを疑似体験させられる。こんなに繊細な人は、本当に苦しみが多いだろうなぁ。意外に、みんなそうだったりして。

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王寒笑

姉の出産を冷静に見ている妹の日記でした。
妹と姉の関係ですから共有できるところと他人であるから冷静なところが備えた、穏やかな日々の記録です。
赤ん坊を生むのは女性の大したことのない生まれつきの任務でもなんでもなくて、女性一人一人の孤立した旅でした。
この本を読めば、建前にとらわれずに他人と交流できる場を作りました。
小さく感動しながら動揺された本を読むのは久しぶりでした。
読んでくれる人も上手でした。本が生き生きしています。

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ちょっと怖かった

以外な展開に耳を疑った。何故?女にしかわからない気持ちがあるのだろう。話が怖かった。どうして、気味の悪い先生の見舞いなんかに行くのだろう?話を聞き続けると行きたくない方向へ話が勝手に進んでしまう。逃げるに逃げられない。その先が読めない。しかしながら、尻すぼみの結末。

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さすがの描写

フランス文学を思わせる小川洋子さんの文体は本当に素敵です。名作です。昔読んでいたのですが、改めて聞き直しました。ナレーターの方の声との相性もよく、映画を見ているようでした。

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ドミトリーの主役は、

鈍感?何故、毎日会いに行くのに従兄弟がいつも不在なのか、行方不明の生徒や先生の生徒への描写がおかしいとか思わなかったのかな?

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