• #2-21.BGMは脇役じゃなくって第3のMCかもですね
    2025/06/10

    「最近よく聴く曲はなんですか?」その曲と出会ったきっかけは、アプリのトップページにあったから?人気ランキングに入っていたから?今回は、そんな私たちの音楽の聴き方に一石を投じるお話です。ある研究によると、音楽のヒットは曲のクオリティだけでなく、プラットフォーム上の「ランキング」によって意図的に作り出すことが可能だという結果が出ています。つまり、私たちが「好き」だと思っている曲は、実はアルゴリズムによって「好きになるように」仕向けられたものかもしれません。

    この話は、決して今のヒット曲を否定したいわけではありません。ただ、ランキングやレコメンドの枠の外には、あなたの人生を変えるような素晴らしい曲が、まだまだたくさん埋もれているのではないか、と思うのです。

    僕自身、最近ポッドキャストで使うBGMを探す中で、そのことを痛感しています。膨大な数の、まだ誰にも知られていない楽曲の中から、自分の感性だけを頼りに「宝物」を見つけ出す作業。それは、まるで自分だけのプレイリストをゼロから作り上げるような、能動的で刺激的な体験です。決まった人気曲を聴くだけでなく、自ら音楽の砂漠へ冒険に出る。そんな音楽との新しい付き合い方に興味はありませんか?番組では、BGM探しの面白さや、良い音で聴くことの感動について語っています。ぜひ、あなたの音楽ライフのヒントにしてみてください。


    (00:00) オープニングトーク

    (00:08) あなたが聴く曲は操作されている?音楽ランキングが人気を作るという研究結果

    (03:50) ポッドキャストのBGMは脇役じゃない!番組の質を上げる「第3のMC」という新発想

    (05:00) ランキングのない世界は宝の山。著作権フリー音源サイトでのBGM探しの苦労と面白さ

    (08:56) 良いヘッドホンで世界が変わる。音で心地よさを設計し、リスナーの無意識に届けたい

    (10:09) エンディングトーク|もうすぐまた新番組が始まります!

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    11 分
  • #2-20.最高の自己投資は「五感を研ぎ澄ます」こと
    2025/06/09

    「五感、とくに聴覚を鍛える」というテーマについて深く掘り下げています。

    皆さんは普段、どれくらい「音」を意識して生活しているでしょうか?私は最近、音響機器をアップグレードしたことをきっかけに、今まで聞こえていなかった音がたくさん存在することに気づきました。目でいう「メガネ」のように、耳の能力を拡張するという発想が、これまで自分になかったことに驚いたのです。

    私たちは、メラビアンの法則でも示されるように、視覚情報に大きく頼って生きています。しかし、その視覚ですら、集中しているもの以外は見えていないことがよくあります。だとしたら、聴覚はなおさら「聞こえているはずなのに、聞いていない」音で溢れているのではないでしょうか?

    番組の中では、聴覚は「鍛えることができる」感覚であり、それは「味覚」と非常に似ている、という話をしています。特定の周波数の音が老化で聞こえなくなるのは仕方がありませんが、聞こえる範囲の音ですら、意識を向けなければその違いを捉えることはできません。この「微細な違いを探しに行く」という能動的な行為が、聴覚や味覚を鍛える本質なのかもしれません。

    この気づきは、私がコーヒーやお茶、料理といった趣味に惹かれる理由とも繋がっていました。強い刺激を外に求めるのではなく、今あるものの中から繊細な違いを感じ取り、楽しむ。そんな内向きのアプローチが、人生をより豊かにしてくれるのだと感じています。最高の資本である自分の身体(感覚)に投資することの重要性について、改めて考えてみませんか?ぜひ最後までお聴きください。


    (00:00) オープニングトーク:音響機器を新調して気づいた「耳を拡張する」という発想

    (01:34) なぜか見過ごしてしまう?優位なはずの視覚情報と「聞こえているのに聞いていない」聴覚の話

    (03:36) 聴覚と味覚は鍛えることで豊かになる。コーヒーや料理に通じる「微細な違い」を楽しむ内向きのアプローチ

    (06:14) 最高の資本は自分の身体。これまで意識してこなかった「五感を鍛える」という視点と今後の可能性

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    7 分
  • #2-19.人間の揺れ動きこそ最高のコンテンツ
    2025/06/08

    テクノロジーの進化で、写真や動画、そして音声を誰もが手軽に記録・発信できる時代になりました。その中で、20年も前から存在するポッドキャストが、なぜ今、日本で静かなブームを迎えているのでしょうか?安易に人気ラジオ番組を模倣するだけでは見えてこない、ポッドキャストならではの戦い方があります。それは、バズりを狙わず、ハックも通用しない、カタツムリのようにゆっくりと着実にコンテンツを育てていくスタイルです。


    また、AIが急速に進化する現代において、「人間であることの記録」にこそ価値が生まれる、という視点もご紹介します。確固たる答えがない時代の「逡巡」や「気持ちの揺れ動き」そのものを、嘘偽りなく音声で記録すること。それこそが、50年後、100年後にかけがえのない価値を持つタイムカプセルになるのかもしれません。


    そして最後に、僕が提唱する「コバエホイホイ理論」についても解説します。これは、自分の発信を強烈な匂いとして放つことで、同じ感覚を持つ面白い人たちを引き寄せるという考え方です。ポッドキャストが、いかにして新しい出会いを生む装置になり得るのか。発信の目的からメディアの特性、そして未来の価値まで、ポッドキャストの奥深い世界を一緒に探求してみませんか?


    (00:00) 記録技術の進化の歴史と、ポッドキャストが持つ特別な立ち位置

    (02:07) 何のために発信する?ブームの中で見失いがちな目的の重要性

    (03:06) ラジオ番組の模倣は愚策?自分だけの武器を活かした発信をしよう

    (04:39) AI時代に人間が記録すべきものとは?「逡巡」そのものがコンテンツになる

    (06:33) 20年前に気づけなかった後悔。今、僕がポッドキャストに熱中する理由

    (08:12) バズりを追わないSNS。カタツムリのような成長を楽しむポッドキャストの魅力

    (09:42) Voicyやstand.fmとの違いから考える、ポッドキャストならではの企画の自由度

    (10:51) 同じ感覚の人と繋がる喜び。なぜ面白い人を見つけることができるのか?

    (11:53) 面白い人に出会うための装置「コバエホイホイ理論」で発信を捉え直す

    (12:37) エンディング

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    13 分
  • #2-18.美味しいのその先へ。食の感度を高めて、世界から受け取る情報量を爆増させる。
    2025/06/07

    今回のテーマは「料理」です。実は僕にとって、料理は英語と並ぶ二大コンプレックス。食べるのは大好きなのですが、作るのは本当に苦手で、レパートリーは野菜炒めとチャーハンくらいしかありません…。仕事柄、「好きなように生きればいい」なんて偉そうなことを言っている手前、この話題に触れるのは少し勇気がいりました。

    「海外に行けばいいじゃん」と言われても英語が壁になり、「美味しいもの作ればいいじゃん」と言われても料理ができない。そんな自分自身のコンプレックスと向き合う中で、なぜ今、料理を学ぶことに価値を感じるようになったのか、その心境の変化を正直にお話ししています。

    これは単に「美味しいものを自分で作れたらQOLが上がるよね」という話ではありません。毎日誰かが作ってくれた食事を口にする中で、その背景にある思いやストーリーを受け取るための「感度」が自分に足りていないことへの、もどかしさのようなものです。音作りを始めて「聞く耳」が拡張されたように、料理を学ぶことで「味覚」という感覚器官を拡張し、世界の解像度を上げられるのではないか。そんな期待を込めて語りました。料理が苦手な方、何かコンプレックスを抱えている方に、ぜひ聞いていただけると嬉しいです。


    (00:00) オープニング&僕の2大コンプレックス「料理と英語」の話

    (01:33) 知らないと本当の尊敬はできない?料理から学ぶリスペクトの本質

    (02:48) 食の感度は人生の豊かさに直結する「ストーリーを食べる」ということ

    (06:55) 作り手じゃないと評論できない?料理評論家の存在意義への素朴な疑問

    (09:11) AI時代にこそ価値が高まる?味覚という身体性が必要な仕事の未来


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    11 分
  • #2-17.読書するほどバカになり、旅をするほど世界が狭まる。
    2025/06/06

    私たちはつい、物事を理屈や知識で判断しがちですが、本当に大切なのは「心がざわつくか」「なんだかいいな」と感じる、あなた自身の”感情”なのかもしれません。この放送では、なぜ感情が何よりも尊いのか、そしてその気持ちをどう大切にすれば良いのかを深掘りしています。

    また、人間関係でつい人に期待してしまい、後から「こんなはずじゃなかった…」とがっかりした経験はありませんか?人との違いに落ち込むのではなく、その中から小さな楽しみや喜びを見つけ出す感性こそが、人生を豊かにする秘訣です。

    さらに話は、「お金を稼がないといけない」「働かなきゃいけない」といった、私たちが無意識に囚われている「常識」へと進みます。その”当たり前”、本当にそうでしょうか?誰かの価値観や他人の目を気にして生きるのをやめ、自分の人生の舵を自分で握るための、力強いメッセージがここにあります。


    (00:00) オープニング|不真面目に生きる方が面白いよねって話

    (00:44) 言葉にするのはもう面倒?理屈や知識より「感情」が一番尊い理由

    (02:15) 人に期待してがっかりするのはなぜ?違いを楽しむ感性が人生を豊かにする

    (05:05) 物事の「良い面」を探す思考のクセ。ネガティブをポジティブに捉えるコツ

    (05:39) 「お金を稼ぐべき」という常識を疑う。他人の目を気にする人生はもうやめよう

    (07:34) エンディング

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    8 分
  • #2-16.「見えないこだわり」こそがアートを生む!ポッドキャストで言葉以上の何かを届ける方法
    2025/06/04

    あなたがポッドキャストを聴くスタイルに、新しい発見をもたらすかもしれません。番組の「中身」はもちろん大切ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に「全体の雰囲気」や「空気感」があなたの心に影響を与えているとしたら?今回は、そんな目に見えないけれど確かに感じる「何か」を大切にする、かねりんのポッドキャスト制作論をお届けします。

    実は、多くのリスナーがリラックスや「ながら聴き」のためにポッドキャストを選んでいるというデータがあります。この事実を踏まえ、かねりんはコンテンツのあり方そのものに疑問を投げかけます。もし、届けたい価値が情報そのものではなく、もっと別の何かだとしたら?それは、まるで上質な音楽を聴くように、空間全体をデザインするようなアプローチです。

    この考えを突き詰めた結果、かねりんが番組制作用にまず投資したのは、マイクではなく、モニターヘッドホン+DACでした。「良い音は、まず良い耳から」。制作者自身が音の細部まで聴き分けられなければ、リスナーに感動を届けることはできないという信念があるからです。たとえあなたが普段、何気なくイヤホンやスピーカーで聴いていたとしても、制作者側が細部までこだわり抜くことで、言葉では説明できない心地よさや感動が伝わるはず。今回の放送を聴けば、あなたの耳が、そして肌が、新しいポッドキャストの楽しみ方を発見するかもしれません。


    (00:06) オープニング:ポッドキャスト制作におけるミクロとマクロの視点

    (00:44) 常識への問い:ポッドキャストで本当に重要なのは「話の内容」だけ?

    (02:00) リスナーの本音と制作者のギャップ:ながら聴き時代のコンテンツとは

    (03:16) 新たな価値基準:「雰囲気の設計」こそがポッドキャストの鍵となる?

    (04:10) 制作哲学の核心:なぜマイクより先に最高級ヘッドホンを選んだのか?

    (05:45) 「聞けないものは作れない」受信から始まる創造と音への深いこだわり

    (07:06) 聞こえない音への情熱:見えないところにこそ魂を込める制作の美学

    (08:52) リスナーへのメッセージ:言葉を超えた体験をKANERIN HOUSEで

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    10 分
  • #2-15.吐き気がする縦長ドラマ。あなたの日常が宝の山に?普段の会話を「面白コンテンツ」に変える魔法のポッドキャスト術
    2025/06/04

    最近スタートさせた複数のポッドキャスト番組。一見大変そうに思えるかもしれませんが、実は「友達との楽しいおしゃべり」を少し工夫してコンテンツ化するという、無理のない設計に基づいているのです。特別なことを始めるのではなく、すでにある日常の楽しみをコンテンツに変えることで、辛さを感じずに継続できると言います。

    「今、楽しくないことはやらない」「楽しくなくなった時点でやめる」というスタンスは、コンテンツ制作において非常に重要です。なぜなら、作り手が楽しんでいない番組は、リスナーにとっても面白くないからです。ポッドキャストを続ける秘訣は、ズバリ「毎回収録が楽しみで仕方がない」状態を作り出すこと。これができなければ、我慢して続けても価値は生まれないと断言します。

    具体例として、最近始まった映画番組の話も。映画を観て感想を語り合うというシンプルな行為も、「番組で話す」というアウトプットを前提にすることで、映画の解釈が深まり、これまで経験したことのない質の高い視聴体験に繋がっているそうです。

    その対極として、SNS広告でよく見かける中国系のショートドラマを挙げ、中身のなさを指摘。時間を浪費するだけのコンテンツではなく、じっくり味わい、自分の頭で考え、他者と意見を交わすような、質の高いインプットとアウトプットのサイクルこそが、人生を豊かにすると語ります。

    コンテンツ制作は「楽しい」が原動力。アルゴリズムやテクニックはその次の話。あなたも「楽しむこと」を最優先にしたコンテンツ作りに挑戦してみませんか?きっと新しい発見と継続の喜びが見つかるはずです。


    (00:00) オープニングトーク:コンテンツ制作、どうせやるなら自分のために

    (01:15) かねりん流ポッドキャスト術:日常を「楽しむ」設計で無理なく継続するコツ

    (04:09) ポッドキャスト継続の鍵:「収録が楽しみで仕方ない」状態をどう作るか

    (05:09) 実践例:映画番組が教えてくれた、アウトプット前提のインプットの深化

    (05:16) 警鐘!時間を溶かすだけの「中身のないショートドラマ」という罠とは?

    (08:26) 「楽しむ」が最強の原動力!仕事じゃないからこそ追求したい創作の本質

    (10:52) まとめ:ポッドキャストは「楽しい」が全て、小手先のテクニックは二の次

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    12 分
  • #2-14.今のバズより100年後のエモを選ぶ、私の創作哲学
    2025/06/02

    私が最近よく考える「100年単位の時間軸」という壮大なテーマから、コンテンツ制作の本質に迫ります。ポッドキャストやnoteなど、日々多くの情報が生まれる現代。しかし、その中で100年後にも価値を持ち続けるものとは一体何でしょうか?

    私たちはつい「今、ウケるもの」を追い求めがちですが、それらは本当に未来の誰かの心に響くのでしょうか。AIが進化し、誰もがソツのないコンテンツを作れるようになった今だからこそ、「人間らしさ」の価値が問われています。あえて編集で消されがちなフィラー(言い淀み)や、噛んでしまった部分。これらはノイズなのでしょうか?それとも、100年後の人々が「エモい!」と感じる人間味あふれる「アート」になるのでしょうか。

    このエピソードでは、単に消費されるだけのコンテンツではなく、100年という時を超えて誰かの心に何かを残せるような、そんな「アート」としてのコンテンツ作りについて語ります。常識を疑い、自分の感覚を信じてクリエイティブを追求する。そんな私の想いが、あなたのコンテンツ観を少しでも揺さぶり、未来への視点を開くきっかけになれば嬉しいです。ぜひ本編をお聴きください。


    (00:00) オープニング:100年単位で時間を考える思考実験のすすめ

    (01:12) 「今」に最適化されたコンテンツへの疑問と、その陳腐化の速さ

    (04:07) AIの登場で明確になった「おもんない」コンテンツの正体とは?

    (04:47) 100年後の未来の視点:今の私たちのコンテンツはどう見えるのか?

    (06:12) 100年後も「おもろい」と思われるコンテンツ創作への熱い想い

    (08:05) 「フィラー」や言い淀みはノイズか?100年後の価値観と人間らしさ

    (11:20) 100年後の未来へのメッセージ:コンテンツは「アート」であるという結論

    (13:50) 感覚を信じ、ロジックに縛られないクリエイションの重要性について

    (17:55) エンディング:今日の配信を聞いて、あなたは何を感じましたか?

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    20 分