フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔
(講談社現代新書)
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ナレーター:
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岩崎 了
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著者:
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高橋 昌一郎
このコンテンツについて
「科学的に可能だとわかっていることは、やり遂げなければならない。それがどんなに恐ろしいことにしてもだ」
彼は、理想に邁進するためには、いかなる犠牲もやむを得ないと「人間性」を切り捨てた。
<本書の主な内容>
第1章 数学の天才
――ママ、何を計算しているの?
第2章 ヒルベルト学派の旗手
――君も僕もワインが好きだ。さて、結婚しようか!
第3章 プリンストン高等研究所
――朝食前にバスローブを着たまま、五ページの論文で証明したのです!
第4章 私生活
――そのうち将軍になるかもしれない!
第5章 第二次大戦と原子爆弾
――我々が今生きている世界に責任を持つ必要はない!
第6章 コンピュータの父
――ようやく私の次に計算の早い機械ができた!
第7章 フォン・ノイマン委員会
――彼は、人間よりも進化した生物ではないか?
********
ノイマンがいかに世界を認識し、どのような価値を重視し、いかなる道徳基準にしたがって行動していたのかについては、必ずしも明らかにされているわけではない。さまざまな専門分野の枠組みの内部において断片的に議論されることはあっても、総合的な「フォン・ノイマンの哲学」については、先行研究もほとんど皆無に等しい状況である。
そこで、ノイマンの生涯と思想を改めて振り返り、「フォン・ノイマンの哲学」に迫るのが、本書の目的である。それも、単に「生涯」を紹介するだけではなく、彼の追究した「学問」と、彼と関係の深かった「人物」に触れながら、時代背景も浮かび上がるように工夫して書き進めていくつもりである。
――「はじめに」より
********
ノイマンの思想の根底にあるのは、科学で可能なことは徹底的に突き詰めるべきだという「科学優先主義」、目的のためならどんな非人道的兵器でも許されるという「非人道主義」、そして、この世界には普遍的な責任や道徳など存在しないという一種の「虚無主義」である。
ノイマンは、表面的には柔和で人当たりのよい天才科学者でありながら、内面の彼を貫いているのは「人間のフリをした悪魔」そのものの哲学といえる。とはいえ、そのノイマンが、その夜に限っては、ひどく狼狽(うろた)えていたというのである。クララは、彼に睡眠薬とアルコールを勧めた。 ――第5章「第二次大戦と原子爆弾」より
********
人類史上 最恐の頭脳!©高橋 昌一郎 (P)2021 Audible, Inc.
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伝記として、いや、大河として面白い物語である。
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問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ありがとうございました。
あなたはこのレビューを報告しました!
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天災というなの人災。
〇〇理論を確立した。〇〇アーキテクトを開発した。
…それで? と聞きたい。
確かに頭脳は優れているのかもしれないが、自分の知識欲を抑制できず、人を殺す兵器を平気で作れることは正常なことなのか。
知識ではなく、酒におぼれ「人に迷惑をかけることはわかっているが酒が好きなのだ」といって暴れる人と大差なく感じる。
本当に頭が良ければ平和に誰も死なない方法を見つけれられたのではないかと思う。
もし、他に方法が見つけられないのであれば、それはその時点でのその人の限界であり、「最高の頭脳が出した答えなのだから間違いない」わけではないと思う。
中国あたりの賢人はドラマや映画でよく人里離れた所に住む酒飲みの姿で描かれる。
自分の知識が争いを生むのであれば、回りすぎる頭を酒で浸して酔生夢死を生きる生き方も選べたはずである。
結果を予測できず、(予測していたかもしれないが)「科学」「発展」の名を使って正当化することでしか進められなかった足跡はむしろ「失敗」と呼ぶべきである。
新人類という超人が現れて、フォン・ノイマンのような頭脳を持っているのであれば「過去にもすごい人がいたのだな」と思うより「我々は同じ轍を踏まないようにしよう」と思うのではないだろうか。
そもそも科学の発展は人々の幸福を追求すべきであると思うが、昨今は「科学」に追い立てられながら生きている気がする。
電気演算機が発達した先に、脳と融合することがあれば、脳は「考える」と「思う」ことに集中することができ、「演算能力が優れていながら人間味あふれた1ステージ上の人間」ができあがるのかもしれない。
色々と感慨深い作品でありました。そういった意味でも良作。
ナレーションは声質もしゃべり方も良く、聞きやすい。
ストーリーはドラマチックで面白かった。
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- 匿名
- 2021/07/31
音声だとくどい
決め台詞みたいなカッコいい言い回しが、幾度なく繰り返され興醒め感あり。連載時?のまま、音声化の残念な例だと思った。二倍速で数回聞き返すのが、ツライ。ナレーターは良い
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- おりゅう
- 2023/05/20
天才と言われた愚者
私には数学バカ物語としか感じませんでした。例えば武術に長けた者が誰彼と殴って善い筈はなく、自己の影響力を理解し武術以上に精神性や人間性を高めないと単なる危険人物となる。主人公は人より飛び抜けて算数がお上手で殺戮兵器の技術発展の歯車として寄与した様子ですが、此れを天才と言って善いのだろうか。彼の功労により随分多くの人が一瞬で溶かされたのだから、聴いておいたら善い。
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