『ショートケーキ。(文春文庫)』のカバーアート

ショートケーキ。(文春文庫)

文藝春秋

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ショートケーキ。(文春文庫)

著者: 坂木 司
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このコンテンツについて

「和菓子のアン」の著者による胸に光がともる物語 ショートケーキは祈りのかたち――。 悩んだり立ち止まったり、鬱屈を抱えたりする日常に、 ひとすじの光を見せてくれる甘いもの。

「ホール」

大学生の<ゆか>と<こいちゃん>はどちらも、母との二人家族。父が出て行ってから買えなくなったホールケーキを求めて、ふたりは<失われたホールケーキの会>を結成。ある時、離れて暮らす父親から、「大事な話がある」とそれぞれに連絡があり……。

「ショートケーキ。」
俺が働くケーキ屋では、ホールケーキを予約なしに買ってくれるお客さんを天使と呼ぶ。天使の中には常連もいて、その二人組女子は、丸いホールのケーキにこだわっているようなのだ。ところで甘いものに目がない姉が、最近元気がないのが気になっているが……。

「追いイチゴ」
ケーキ屋で働く私には、嬉しいことがあったときにひとりで行う「趣味」がある。ケーキを冒涜しているようで人には言えないのだが……。

「ままならない」
ママになった瞬間から、さまざまなことがままならなくなった。大好きなショートケーキをもう一度ひとりでゆっくりと味わいたい。その願望を実現すべく、<あつこ>は二人のママ友と互助会を結成する……。

「騎士と狩人」
<央介>の口癖は「嫁に行きてえ」、何事にも受け身で生きてきた28歳の会社員だ。ある時、領収書の不備を指摘されたのをきっかけに、会社の経理担当の女性のことが気になり始めるが……。

ショートケーキをめぐる、優しく温かな5編の物語。©2024 坂木 司/文藝春秋 (P)2025 Audible, Inc.
現代文学

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