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手数料と物流の経済全史

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手数料と物流の経済全史

著者: 玉木 俊明
ナレーター: 片野 浩次
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何もしなくても「手数料」を得られるシステムを構築した国家が覇権を握る。出アフリカから現代までの「プラットフォーム」経済全史。

覇権国家とは、何もしなくても収入が得られる国である。
多くの国は、覇権国家が形成したシステムを使用しなければならない。
それは、いわば「ショバ代」であり、国際的な経済活動に参入するために国家はショバ代を払わなければならない。それが有史以来続いてきたシステムである。
そのシステムは、資本主義の形成によって明確な形をとるようになった。近世のオランダによって明確になり、近代のイギリスによって完成した。アメリカの覇権はイギリスのそれの変形版である。
一方、中国は一帯一路により、これまでとは違った覇権を形成しようとしているように思われる。だが、それは世界の「物流」の中心となることを目指した政策である。「自動的」に利益が得られる仕組みを作り出せてはおらず、覇権国家としての中国は成立し得ないのではないだろうか。ただ、ロシア・ウクライナ戦争以後、ロシアとの「ユーラシア覇権国家連合」形成により、その結論は変わりうる可能性がある。
手数料と資本主義という枠組みから世界史を捉えなおし、覇権国家の成立条件について論じる。

©玉木 俊明 (P)2023 Audible, Inc.
政治学

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題名と表紙と違う

どのあたりが中抜きなのかよくわからない。他の全史ものと比較するとどうも教科書臭さが抜けないのであまり引き込まれない。

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日本のバブル崩壊、中国の一帯一路

 著者は新冷戦を説き中国(ロシア)の脅威も説く。しかし今の世界において世界の経済成長の実に34.9%が中国であることも私は考えています(インド15.4%アジア太平洋17.3%とと続く)。
 イギリスは確かに先の大戦において多くの植民地を失いました。しかし本書が指摘するように彼の国は多数の儲かる仕組みを生み出し残して今でも生き残っています。また、彼らが持っていた土地は相変わらず富裕層の租税回避地として機能しています(007ジェームズ・ボンドの舞台に選ばれることもありますね)大して正義の味方をやめたと称するアメリカ、日本はどうでしょうか。バブル期でヨーロッパのブランドを買い漁り買春に励んだ事をコロッと忘れて、まだ富裕層でマナーがいい方の中国の人を見てマナーが悪いなどと言っています。私達は過去に産んだコンテンツやその他のおかげで実習生という名前の低賃金労働者をこき使い、自国のかつての若者を使い捨てできています。では中国もまた同じ歴史を辿るのでしょうか。それは彼らが如何に各国からお金をもらえるシステムを構築できるかにかかっているとともに、如何に人類が富の再分配と治安維持を両立できるかにかかっているのではないかと考えました。さまざまな考察を得ることができる作品であり、お勧めします。

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授業みたいで

ちと、世界史の教科書を聴いた気分です。プラットホーム化を主軸に世界史を読み解くようなテイストな割には「何が」「どういう」「どうして」等の細かい考察が無く、ちょっと視点が変わってる先生の世界史の授業を聴いた気分でした。題名負けしてます。全史にせずに部分てやった方が面白い話だと思うんだけど惜しい。

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